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【PMBOK®ガイド入門】第28回:スコープ定義プロセス

作成者: 横山 昇(よこやま のぼる)|2017-07-11

【PMBOKⓇガイド入門】では、グローバルナレッジの講師が「PMP® BOOT CAMP(弊社のPMP®試験対策講座)」の中でお話ししている内容を、少しずつご紹介してまいります。


PMP®試験対策、PMBOK®ガイドに関する知識の修得、プロジェクトの現場でご活用頂けますと幸いです。

 

 

スコープ定義プロセス

前回は「要求事項収集プロセス」の内容をお伝えしました。このプロセスでプロジェクトの要求事項は明確になっているはずです。

 

【PMBOK®ガイド入門】第27回:要求事項収集プロセスはこちら


今回お伝えする「スコープ定義プロセス」では、「要求事項を満たすためにどのような成果物を生成するのか」を明確にします。

 

成果物の姿を明確にする

成果物の姿を明確にするやり方は、成果物によって最適な方法があります。

 

たとえばオンラインショッピングのためのショッピングサイトを構築するプロジェクトであれば、ショッピングサイトの画面デザイン案を複数提示し、それを元にイメージを固めていく、といったやり方があるでしょうし、工業製品であれば、手にとって形や使い勝手を確認できるモックアップを使って製品の形状を固めていく、といったやり方があるでしょう。

 

除外事項を明確にしておく

プロジェクトで作り上げる成果物を含め、プロジェクトでやること全てが「スコープ」ですが、「スコープ外」のこと、すなわち「このプロジェクトでは実施しないこと=除外事項」もこの段階で明確にしておく必要があります。


こういった点についてきちんとコミュニケーションを取れていないと、プロジェクトの終了間際になって「これは当然やってくれると思っていたのに」「いや、それはそもそもやることに含まれていなかった(あるいはそちらでやってくれると考えていた)」という、思わぬ認識齟齬が出てきてしまう恐れがあります。

 

 

 

 

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