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【PMの心得】プロジェクト・マネジャーは、残業指示には抑制的になれ

 

「メンバーから報告が上がってこない」「なかなか計画通りに進まない」……
プロジェクトの現場では、このような課題が溢れています。
シリーズ「PMの心得」では、現場で悩みを抱えるプロジェクト・マネジャーの皆様へ、
プロジェクトを成功に導くコツをご紹介します。

 

残業で仕事量は上昇するか

ある人が1日に8時間働いて80ユニットの仕事ができる作業があったとしましょう。2時間残業して1日に10時間働いたら100ユニットの仕事ができるでしょうか。7時間残業して1日に15時間働いたら150ユニットの仕事ができるでしょうか。翌日が締切りの仕事で、かつ、残業はその日のみであれば、できるかもしれません。でも、15時間働いた翌日の生産性は落ちるのではないでしょうか。

来週の月曜日が締切りなので、今週は月曜から毎日5時間残業して頑張るという場合はどうでしょう。来月1日が締切りなので、今月は1日から毎日4時間残業して...。来年1月が締切りなので、今年は1月から...。

 

長期的には仕事量は下降

短期的には、残業することで1日あたりの仕事量を上昇させることは可能でしょうが、長期的には残業で1日当たりの仕事量はむしろ下降すると考えるべきです。長期の平均を取れば、ある人が1日に8時間働いて80ユニットの仕事ができるのであれば、1日に10時間働くと1日に70ユニットとかに下がってしまうということです。モチベーションは確実に下がります

 

生産性のみを考えても、残業は一時的な緊急事態にのみ適用すべきです。ワーク・ライフ・バランスの視点を考慮すれば、当然すぎるほど当然のことです。プロジェクト・マネジャーのみなさん、ご自身のことも考えて残業ゼロを目指してください。

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このコースは小さな複数プロジェクトを効率的にマネジメントする方法を考えるものですが、マネジメントする時間を創出することも検討します。時間がないから残業するのではなく、仕事の時間配分を見直すのです。また、時間創出のためには、育てて任せることも必要です。いかに育てるかも考えます。残業の減少にも役立ちます。

 

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