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人生の転換点はひと息ついた後にやってきた

新入社員研修といえば、「就職」という人生の転換点を越えて、さぁこれから頑張ろう!という時期ですが、振り返ってみると私の場合は新入社員研修こそがその転換点でした。

私が受けた新入社員研修は

新卒で入社した会社は全国に支店のある大きな企業でした。新入社員は全員本社工場の近くの研修センターに集められ、入社式とその後の3か月ぐらいの時間をかけて集合研修が行われました。

二十歳前後の若者が150人ぐらい集まって研修を受け、宿はホテルを借り切っての集団生活です。同年代の新しい友達が増えて、給料ももらって、業務後に一緒に遊ぶのがとても楽しかった思い出があります。

 

研修の後に私の人生の転換点がありました

本社での集中研修が終わると、新入社員は各支店に戻され、支店独自の教育カリキュラムに進みます。ここも数か月あったはずなので新入社員教育はトータルで半年ぐらいあったことになります。今思い返すととても手厚い新入社員教育でした。


大分県出身の私は、九州博多の支店で同期の3名と一緒に九州全体で扱っている製品のトレーニングを改めて受けたわけですが、研修も終わりに近づき、部長に4人が呼び出されて配属先を言い渡されるかと緊張していると、

「地元に戻るか、支社に残ってシステム部配属になるか?システム部配属は1名を予定しているので希望を聞きます。」

当初の予定では出身地の営業所に戻って現地でフィールドエンジニアとしての採用予定でしたが、1名だけシステム全体のエンジニアとして福岡支社に残したいというわけです。


当時の部長は福岡出身者が残るだろうと想像していたそうですが、早々に私以外の3名が「地元が良いです」と。「じゃ、じゃあ僕が」と思わず手を上げてしまいました。

これまで実家暮らしだったので独り暮らしをしてみたかったし、何より都会の福岡で遊びたかったのですよね。1つ目の転換点でした。

 

現在の私があるのはあの時の適当な判断の結果でした

ダチョウ俱楽部さんのネタのように勢いで手を挙げて決めたシステム部門配属でしたが、おかげでWindowsネットワークやActive Directoryの勉強を集中的にすることができました。九州統括の部署だったので各県のエンジニアに対して自社製品の導入構築を行うトレーニングも担当しました。


しかし、システム部門にはひと回り以上年上の先輩しかおらず、かなりコミュニケーションに苦労した覚えがあります。

自席に座っているのも居心地が悪く薄暗い休憩室で雑誌のバックナンバーを数年分読んで休憩時間を消費していました。

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その時読み漁った雑誌「Windows NT World」のコラムで社外コミュニティの存在を知り、Windows系の勉強会に参加するようになりました。(20年前のお話ですが、当時からIT系コミュニティは存在していたのです!)

その社外活動の中では先輩講師の横山哲也さんとも出会いましたし、Windowsについて多くの勉強を社内外ですることができました。これが2つめの転換点です。

 

新入社員の時に学んだことは今でも役にたっています

新入社員の時に得た知識は私の基礎となり、 福岡 → 愛知 → 東京 と転職を経ても変わらず役立っています。おかげで多くの人と出会い、多くの学びがありました。現在 Microsoft MVP としても活動することができています。

あの時の適当な決断は今思い出すと良い判断だったと思います。


4月のこの時期、新入社員のみなさんは就職がようやく決まりホッとひと息のタイミングかもしれませんが、実はこの後に人生を決める決断がすぐにやってくるかもしれません。

どうか気を引き締めて研修を受講していただければと思います。

とはいえ、よく考えない決断でも私のようにその後の人生を楽しむことはできますので、あまり気負いすぎないように楽しみましょう♪

 

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