Microsoft Ignite 2025 参加記:Day 3
本ブログではMicrosoft Igniteへの参加レポートを執筆します。次年度や今後参加される方の参考になりますと幸いです!
🗓今日のスケジュール
| 時刻 |
内容 |
| 09:00 |
Real Copilot adoption journeys that worked |
| サンフランシスコ散策 |
Next-Gen AKS Operations with Models, and Agents, and MCPs (oh my!) |
| 16:45 |
Build agents with knowledge, agentic RAG and Azure AI Search |
本日はMicrosoft IgniteのDay3でした。Breakoutセッションとラボセッションのそれぞれ2つずつに参加しました。
技術的な内容は後日まとめて紹介します。
🎯 今日のハイライト(3つ)
- Real Copilot adoption journeys that worked
- セッションの振り返り
- まとめ
1.Real Copilot adoption journeys that worked
Microsoft 365 Copilotを導入しいかにして成功させたのか事例を紹介していただきました。Carrier、Mastercard、Vodafoneの各社の事例紹介です。
冒頭ではCopilot導入時の組織のユーザは3タイプおり、それぞれ以下のような方々がいらっしゃるとのことでした。
- Champion:新しい技術をたくさん活用し推進される方
- Curious :新しい技術に興味のある方
- Reluctant :従来の仕事の仕方を好み、Copilotの活用に消極的な方
Copilotは導入を行って終わりではなく、この3つのタイプの方々を活用し、適切に業務変革の管理を行うことで成功に導けるとのことでした。
次に各企業の事例が紹介されました。
Carrierの事例ではCopilotCAN という社内の仕組み・運用について紹介されました。
Copilotの活用ログや社内でアンケートを取り、Championユーザーを特定し、そのユーザーに権限を与えてCopilotの活用を会社としても推進させるというものでした。また、ただ権限を与えるだけではなく、実際にリーダシップを取るための研修など、Championユーザーが組織でCopilotの活用を推進出来るような変革や管理体制を実施しているとことでした。
Championユーザーの事例を社内で横展開し、最終的にはIgnite で全世界に共有されるまでに展開されました。
単なる導入で終わらず管理体制を整える必要性は、Copilotを導入されているどの企業でも考慮すべきだと感じました。
次にマスターカードの例です。
マスターカードも「人」に焦点を当ててCopilotを使用した業務変革の管理をされているそうです。
各従業員のCopilotライセンスの使用状況をPowerBIでモニタリングし、使用のないユーザーのライセンスを自動的に他の従業員に割り当てる仕組みを自動化されたとのことでした。
最後にVodafoneの事例です。
VodafoneではCopilotの仕様状況のモニタリングと分析をされておりました。週に11回Copilotを使用するか否かが分岐点となっており、11回以上となると働き方やCopilotの利用方法が飛躍的に向上したとのことです。
11回以上使用してもらうためにただ事例を共有するだけではなく、「Copilotの必要性」を自ら見出し使い始めるような仕組みを取られているとのことでした。2年後にテクノロジーはどうなるか、自分はどうなるかを考えてもらい、ある種の危機感や必要性を感じてCopilotを活用してもらうというものです。個人的に、大変納得感のある取り組みでした。Championの行動分析を行い、Reluctantには行動変革を行うような仕組みづくりをされている事例でした。
どの企業でも仕組み作りやCopilotを使用する人に焦点をあてていることが印象的でした。業界に関わらずCopilotを使用しているすべての企業で活用できる例の紹介でした。
その他の振り返り
Build agents with knowledge, agentic RAG and Azure AI Search
RAG ×エージェントについて学びました。SharePoint 内のドキュメント、Web ページ、Blob ストレージに置いてあるファイルなどを Azure AI Search と接続して AI が使える知識に変換する方法とFoundry IQ について解説がされました。 Foundry IQ は、従来のRAGとは異なる「統一された知識レイヤー」で再利用可能なナレッジベースを提供してくれます。従来のRAGはチームやプロジェクトごとで再構築を行う必要があったためデータ接続、ルーティング、アクセス制御など重複的な作業が発生し本質的ではない管理作業を行う必要がありました。
先日のKeynoteでこのIQの機能が発表され、デモを見ることができました。
すでに公式にはドキュメントもあるため、更に実装を行ってみて理解を深めたいと思います。
Foundry IQ ナレッジ ベースを Foundry Agent Service に接続する
サンフランシスコ散策
Igniteも終盤となり、セッション間で時間が空いたためサンフランシスコを散策し海辺で昼食を食べました。
移動には自動運転TAXIのWaymoを使用しました。
驚いたのはパトカーなどの緊急車両が通る際に道を譲ったり、道の真ん中で宅配トラックが止まっていた際には反対車線にでて迂回してたことでした。イレギュラーなケースにおいても対応可能な点がすごいと感じました。
お昼はフィッシャーマンズワーフでサンフランシスコ名物の海鮮とクラムチャウダーを頂きました。
短い時間でしたが最新技術を体験し、サンフランシスコ名物を食すことができたので良かったです。
まとめ
Igniteでは様々なMicrosoftのパートナー企業が事例や取り組みを紹介していただけます。具体的な数値や企業担当者に質問を行いより深い内容を知ることができる点が魅力です。明日はいよいよ最終日です。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
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