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相談力とは?相談力を高めるためのポイントや実践的なコースをご紹介

ビジネスの現場では、上司や同僚と円滑なコミュニケーションを図るために「相談力」が求められます。しかし、相談力をどのように鍛えればよいのか、具体的な方法がわからないという声も少なくありません。 
 
本記事では、相談力の定義や重要性を解説し、高めるための具体的な方法をご紹介します。また、相談力を実践的に習得できるコースについても触れています。 
 
先日開催したセミナーの内容を交えながら、効果的なスキルアップの手法をお伝えしますので、「相談力を高めたい」という若手の方や、「部下、後輩の相談力を鍛えたい」という育成担当の方は、是非最後までご一読ください。

目次[非表示]

  1. 「相談力」のセミナーを開催しました!
  2. 相談力とは?人材育成の観点から解説
  3. 相談力を高めるための2つのポイント 
    1. 「何の相談か」を1番目に伝える
    2. 「何をしてほしいか」を2番目に伝える 
  4. 相談力を実践的に鍛える方法
    1. 育成担当(管理職・先輩社員)ができること 
    2. 日々の業務で相談力をあげる方法 
      1. 2つのポイントを取り入れて、自分なりの相談の型を作る 
      2. フィードバックをもらいにいく
    3. 2時間でスキルアップするショートトレーニング
      1. 相手を動かす!具体的な伝達スキル
      2. 相談上手になるための第一歩
  5. 相談力を向上させ、組織の成長を加速させよう

「相談力」のセミナーを開催しました!

先日、2025年2月6日(木)に「相談力」のセミナーを開催しました。 
 
13時~14時というお忙しい時間帯にもかかわらず、約20名の方にご参加いただきました。ご参加いただいた皆さま、改めましてありがとうございます。 
 
今回はセミナーでお話しした内容にも触れながら、育成側として若手、新入社員の「相談力」を向上させるためにどのようなことができるのか、そもそものところ「相談力」とは何なのかをお伝えしていきます。 
 
当日のセミナー動画は無料でご視聴いただけます。気になる方は、ぜひこちらもチェックしてみてください。
 
 ▼無料のセミナー録画視聴はこちらから 
セミナー録画視聴:チーム全体のパフォーマンスを底上げする!「相談力」は縁の下の力持ち ~新入社員、若手社員の相談スキルを向上させるには?~

相談力とは?人材育成の観点から解説

そもそも「相談力」とは何か、今回は相談する側の「相談力」について解説していきます。 
 
そもそも相談とは何か。辞書では「互いに意見を出して話し合うこと。談合。また、他人に意見を求めること」(広辞苑)とあります。 
 
ビジネスでの相談は、「業務上の問題や疑問について、上司や先輩と意見を交換したり、アドバイスを求めたりする行為」を指しています。 
 
ビジネスの場面で相談する側に求められる「相談力」とは、「自分の状況や課題をわかりやすく伝え、相手の助けを引き出す力」なのです。 

相談力を高めるための2つのポイント 

では、相談力を高めるにはどうしたらいいのでしょうか。「わかりやすく」「助けを引き出す」この2つを抑える、一番ベースとなるポイントをご紹介します。 

「何の相談か」を1番目に伝える

結論を最初にもってきてしまいましょう。「~の件で相談があります。今お時間よろしいでしょうか?」を最初に伝えてください。 
 
これがあると相談を受ける側は、「相談を聞く」態勢で聞くことができます。 

「何をしてほしいか」を2番目に伝える 

「いいですよ」と言われたら、次に伝えるのは相手にしてほしいことです。 
  • フィードバックがほしい 
  • アイディア出しを手伝ってほしい 
  • 納期を延長してほしい 
  • 会議の日時を変更させてほしい 
相談をするときには、上記のように、相手に何をしてほしいのかを具体的に伝えてください。理由や事情の説明は、その後です。 
 
この2つができていると、「お、相談なんだな」「これをしてほしいんだな」と相手が理解した状態で、その後の状況や理由を聞き、判断やアドバイスをすることができます。 

相談力を実践的に鍛える方法

では、この2つのポイントを実践的に鍛えるためには、どのようなことができるでしょうか。
 
今回は、育成担当(管理職・先輩社員)ができること 、日々の業務で相談力をあげる方法、そして2時間でスキルアップするショートトレーニングをご紹介していきます。 

育成担当(管理職・先輩社員)ができること 

育成担当の私たちができることは、日々のフィードバックです。 
とはいえ、若手の方が相談力を高めるポイントを知らなければ実行できません。 
 
まずは、「相談するときはこの2つを行ってほしい」と伝えてください。 
そのうえで、できていないことについては質問をして、相手から引き出しましょう。 
 
たとえば、いきなり概要から話し始めた場合には、冒頭で一度話を止めて 
「これは相談ですか?何についての相談ですか?」と聞いてみる。 
 
 「どうしたらいいですか?」と相談された場合には、「何をしてほしいですか?」「何を知りたいですか?」と聞いてみる。相談してくる相手の頭の整理を手伝ってみてください。 
 
相談が終わったらフィードバックを行います。 
  • 「次に相談するときには、最初に~の件で相談です、と言ってくれると助かります」 
  • 「何をしてほしいのかを整理して相談に来てもらえると、私も考えやすくて助かります」 

のように、次回への期待を伝えてみてください。日々のフィードバックが相談力を高めるためのポイントです。 

日々の業務で相談力をあげる方法 

相談する側はフィードバックを待つだけでいいか、というともちろんそうではありません。ご自身の相談力を上げるためにできることを2つご紹介します。

2つのポイントを取り入れて、自分なりの相談の型を作る 

まずは以下2つのポイントを取り入れて型を作りましょう。型を使うことで、相手は心構えができます。 

  1. 「何の相談か」を1番目に伝える 
  2. 「何をしてほしいか」を2番目に伝える  
どちらも20文字以内にすることで、より困っていること、してほしいことが伝わりやすくなります。 
 
具体的な相談の型としては、以下のような例が考えられます。 
  • 何の相談か :「◯◯さん、お疲れ様です。~の件で相談があるのですが、今お時間よろしいでしょうか?」 
  • 何をしてほしいか :「~をしてほしいのですが、いかがでしょうか。」「~をしていただけますか。」「~したいのですが、いかがでしょうか。」 

まずはこれらの型を意識して相談することで、相手がスムーズに内容を理解しやすくなり、建設的なやりとりにつながります。最初は意識しながら使う必要がありますが、繰り返すうちに自然と身につくはずです。ぜひ試してみてください。 

フィードバックをもらいにいく

相談後に相手の方からフィードバックをもらってください。待つのではなく、自分からもらいにいきましょう! 

  • 「今の相談、これがあるとわかりやすいなという点はありましたか?」 
  • 「どこを変えると、よりわかりやすい相談になると思いますか?」 
  • 「今の相談で良かった点やわかりやすかった点はありますか?」 
  • 「先程の相談ではこういうことを意識してみたのですが、いかがでしたか?」 
上記のように、どのようなフィードバックがほしいのかを相手に伝えて、フィードバックをもらいにいきましょう。もらったフィードバックをもとに、「じゃあこうすればもっとわかりやすくなるのか」とふりかえりを行う。これを繰り返すことで、相手が求めている相談のポイントが分かってきます。 
 
フィードバックは待つのではなく、自分からもらいにいってみてください。この2つを行うことで、相手の助けを引き出しやすくなります。 

2時間でスキルアップするショートトレーニング

毎回フィードバックをするのは難しい、いきなり日々の業務で使うのは不安だ、まずはどこかで練習してみたいという方は、研修を活用してみてはいかがでしょうか。 
 
トレノケートでは2時間で1つのスキルを繰り返し使ってみることができる、ショートトレーニングというコースを提供しています。 

相手を動かす!具体的な伝達スキル

具体的ってどうしたらいいの?どうしたらうまく相手に伝わるんだろう……とお悩みの方におすすめです! 
 
▼研修の詳細はこちらから 
【2時間で身につける!ショートレシリーズ】相手を動かす!具体的な伝達スキル 

相談上手になるための第一歩

相談力の2つのポイントを練習するならこちらがおすすめです! 
 
今回のセミナー内でも体験を行っていただきました。ポイントを伝えてから演習を行っていただきましたが、理由や状況を先に伝えてしまう……という方も多かったです。 
 
頭でわかっているつもりでも、やってみるとうまくいかないこともありますよね。 
そこでこのショートトレーニングが役立ちます。 
 
▼研修の詳細はこちらから 
【2時間で身につける!ショートレシリーズ】相談上手になるための第一歩 ~相談内容を整理する~ 

相談力を向上させ、組織の成長を加速させよう

相談力は日々の意識とトレーニング、育成担当からのフィードバックで向上させることができます。 
 
是非、今回の記事の中で紹介した方法を実践し、相談力を高めていってください。結果として個人の、チームの、組織全体の成長に繋がります。 
 
ある程度型を身につけてきてほしい、いきなり実践はハードルが高い、という場合は、今回記事内でもご紹介したトレノケートのショートトレーニングで、まずは「使う練習」を行ってみてはいかがでしょうか。皆さまのご参加をお待ちしています!