人材開発に関する用語をトレノケートの講師がわかりやすく解説します。
ジョン・ケラーが提唱する「学習の動機づけモデル」。
A: Attention(注意喚起)
R: Relevance(関連づけ)
C: Confidence(自信)
S: Satisfaction(満足)
の頭文字をつなげてARCSである。
この4つのキーワードを盛り込んだ活動が学習の中に組み込まれると、学習者は動機づけされると言う。このモデルは、講師など指導側が活用するだけではなく、学習者自身が自らの学習効果を高めるためにも活用することで学習効果が上がるとされている。
社内の勉強会の講師を担当することになった人材開発担当者Cさんは、習ったばかりの「ARCSモデル」をさっそく使ってみることにしました。
投影資料の冒頭で音声付の動画を見せてみたのです。これは、本部長からの心温まる激励メッセージを収録したものでした。
勉強会に本部長からのメッセージが届くとは、参加者にとってサプライズだったようで、会場がざわつき、参加者は笑顔になりました。
「本部長の音声動画」に「おや、何かあるぞ」と思い(Attention)、「本部長のメッセージ」から「仕事に意義あることを学ぶのだ」と関連を感じる(Relevance)という効果があったようです。
文責:田中淳子/国家資格キャリアコンサルタント
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