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【PMBOK®ガイド第6版の変更点】第5回:追加されたプロセス、削除されたプロセス

【PMBOK®ガイド第6版の変更点】では、2017年9月にリリースされたPMBOK®ガイド第6版と第5版との主な変更点を数回にわたり紹介していきます。

 

プロジェクトマネジメント・プロセスの変更

PMBOK®ガイド 第6版では、3プロセスが追加され、1プロセスが削除されました。その結果、全部で49プロセスとなりました。

 

前回は追加されたプロセスのうち、「プロジェクト知識のマネジメント」について説明しました。

 

今回は、追加されたプロセスのうち、「リスク対応策の実行」と「資源のコントロール」について説明します。また、削除された「調達終結」の削除後の処置についても説明します。

 

 

リスク対応策の実行

PMBOK®ガイド第6版では、「プロジェクト・リスク・マネジメントにおける一般的な問題点は、プロジェクト・チームはリスク特定、リスク分析、リスク対応の計画、そして、リスク対応計画の承認、リスク登録簿とリスク報告書への記載を実施するにもかかわらず、リスクをマネジメントするために何のアクションも取られないことにあります。」と、現状の問題点を述べた上で、リスク対応策の実行プロセスを追加しています。

第6版のリスク・マネジメント知識エリアは、このプロセスの追加だけでなく、変更・追加がかなりありますが、その点は連載の別の回で述べる予定です。

 

資源のコントロール

PMBOK®ガイド第6版では、「人的資源マネジメント知識エリア」が「資源マネジメント知識エリア」に変更になり、人的資源に加えて物的資源もマネジメント対象になりました。この「資源のコントロール」は、その監視・コンントロール・プロセス群のプロセスです。したがって、「物的資源の計画と実績を監視し、必要ならば是正処置を取るとともに、割り当てられた資源が計画通り利用可能であることを確実にする」プロセスです。チーム・メンバーの監視・コントロールも当然必要なのですが、それは、第5版と同様に実行プロセス群のチームのマネジメント・プロセスで扱います。

 

調達終結

PMBOK®ガイド第6版の付属文書X1「第6版の変更内容」では、「市場調査によると、実際に調達の終結を行っているプロジェクト・マネジャーはほとんどいない。」と述べた上で、完了した成果物に対する評価、契約に対する比較に関する情報は、調達のコントロール・プロセスに統合し、管理、コミュニケーション、記録に関する情報はプロジェクトやフェーズの終結に移しています。その結果、PMBOK(R)ガイド第6版では、調達終結プロセスはなくなりました。

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