アサーティブとは、AMAでは次のように定義しています。
自他尊重のストレートなコミュニケーションのこと。
他者の権利やニーズを尊重しながら、 自分の考えや感じていること、または要求を、明確に、直接的に正直に表現するコミュニケーションの行動スタイルです。
下図のように自分を尊重し、且つ相手も尊重するものです。
あなたが通勤電車で立っていたら、すぐ後ろで赤ちゃんが「うんぎゃー」と大声で泣き出しました。あなたは、どう思いますか。
感じ方は、人によってまちまちです。このように、赤ちゃんが泣くという同じインプットを受け取っても、セルフコンセプトによって行動（アウトプット）は異なります。
例えば、上司から急に残業を頼まれたとします。今夜、あなたは以前からの大切な約束があり、断りたいと思っています。その際、上司から嫌われるのでは、あるいは上司を怒らせてしまうのではと心配しませんか。
その心配を作り出している張本人は誰でしょう？
あなた自身、セルフコンセプトです。
アサーティブになるには、自他ともに尊重しなければなりません。AMAのコース「アサーティブコミュニケーション」では、アセスメントや演習を通じて自分自身（セルフコンセプト）を知り、どのような自尊心を持っているかを把握します。自分を尊重できれば、相手に対しても尊重できるアサーティブな関りができるようになります。
最後にアサーティブなコミュニケーションテクニックをご紹介します。
まず、以下の基本的な事項を意識してください。
基本的事項をしっかりとおさえて、次のステップで話してみてください。
この4ステップを使って、会議によく遅刻するメンバーにアサーティブなコミュニケーションをとって話してみると、次のようになります。
1. 現状
「会議に８分遅刻したよね」 （客観的な事実のみ）
2. 現状に対する自分の思い
「私はまずいと思う。他の出席者に迷惑をかけていると私は思う」
3. 要望
「これからは少なくとも会議の５分前には行くようにしてほしい」
4. 予想される結果
「それなら、部の代表として安心して君を送り込める。もしまた遅れるようなら部門を代表する会議は、残念ながら君には頼めないね」
AMAの「アサーティブコミュニケーション」は、コミュニケーションテクニックだけでなく、セルフコンセプトや葛藤、実務での適応に関しても演習を通じて学ぶことができます。