IT・ビジネススキル・人材育成の情報を掲載 | 人材育成のトレノケート【公式ブログ】

AzureとMicrosoftとLinux (1) Azureの管理ツール

最近のマイクロソフトは、Linuxを重視しており、昔を知っているものからすると隔世の感があります。マイクロソフトが提供するクラウドサービス「Microsoft Azure」でもLinuxが強力にサポートされています。

トレノケートでも、Azure上でLinux仮想マシンを構築する教育コースをそれぞれ1日で提供しています。

Microsoft AzureによるLinux仮想マシン展開: 基礎編

Microsoft AzureによるLinux仮想マシン展開: 実践編

 

Azureを管理するツール

 

今回は、Azureの管理ツールを紹介しましょう。

現在Azureでは、3種類の管理ツールが利用できます。

1.     Azureポータル

Webベースの管理ツール (http://portal.azure.com)

 

2.     PowerShellコマンドレット・・・PowerShellの拡張コマンド(コマンドレット)

Windows 10の場合、PowerShell上で「Install-Module AzureRM」を実行すればインストールできます。

 

3.     Azure CLI(コマンドラインインターフェース)・・・Pythonベースの拡張コマンド

Linuxの場合は、パッケージ管理システムyumやaptを使ってインストールできます。MacOSではHomebrew パッケージマネージャーを使うのが最も簡単です。

また、Windows用にはMSIパッケージが公開されています。詳しくはマイクロソフトのドキュメント「Azure CLI 2.0 のインストール」を参照してください。

出典:Azure CLI 2.0 のインストール

※マイクロソフト社のWebへ移動します。

 

Azureポータル

Azureポータルは、以下のWebブラウザーを正式にサポートしています。LinuxやMacintoshを使っている方も安心です。

・  Microsoft Edge (最新バージョン)

・  Internet Explorer 11

・  Safari (最新バージョン、Mac のみ)

・  Chrome (最新バージョン)

・  Firefox (最新バージョン)

出典: Azure Portal でサポートされるブラウザーとデバイス

※マイクロソフト社のWebへ移動します。

 

Azureポータルは手軽ですが、Azureのすべての機能が使えるわけではありません。そのため、どうしてもコマンドに頼る必要があります。

 

PowerShellかAzure CLI、どちらを選ぶ?

 

では、PowerShellとAzure CLIのどちらを使ったらいいでしょうか。

 

「マイクロソフトのサービスだから、Windowsの方が優先されるだろう、

そうするとPowerShellの方がいいに違いない。」

そう思った方は多いでしょうが、実は、必ずしもそうとは言えません。

現在、マイクロソフトは、少なくともAzure上のサービスに関しては「Windowsを優先する」という立場ではありません。むしろ、Linuxの方を優先しているようにすら見えます。

たとえば、Azureで作成した仮想マシンの管理者アカウントは、仮想マシン作成時にユーザー名とパスワードを指定します。Linux仮想マシンの場合はそれに加えて、Azure Active Directoryのアカウントを指定できます。

 

 

 

現在のところ、少なくとも一般に利用する範囲ではPowerShellとAzure CLIに違いはないようです。ただし、Windows版のAzure CLIは、コマンドオプションの補完機能が働きません(補完はシェルの機能なのでPowerShellやCMD.EXEでは利用できません)。そのため、普段Windows 10を使っている私はPowerShellで管理しています。

しかし、普段MacintoshやLinuxを使っているのであればAzure CLIを使う方が便利でしょう。機能的にもAzure CLIの方が使いやすいという人もいるため、WindowsユーザーでもAzure CLIを好む人はいるようです。

 

「AzureとMicrosoftとLinux (2)」に続きます。

 

Microsoft Azureのトレーニング

Azure研修はこちらから