本記事では、トレノケート株式会社で配信しているVoicy番組 田中淳子の「人材育成」応援ラジオ から、好評をいただいた放送をピックアップして文字としてお届けします。
田中淳子の「人材育成」応援ラジオ とは
自社の人材育成を考える上でヒントとなるようなちょっとした知識やスキル、具体例など、人材育成にご興味・関心がある方向けに役立つヒントを毎日約15分でお話しする音声配信番組です。パーソナリティは、人材育成に携わって39年、人材教育シニアコンサルタントの田中淳子が務めます。
今回は、コミュニケーション力の身に付け方について、以下の放送を取り上げます。
#443 コミュニケーションは「スキル」なので、学習できます。
※読みやすさを意図して、内容をある程度抄訳・編集しています。より具体的なエピソードなども合わせて知りたい場合は、Voicyの放送をお聴きください。
30数年前、27歳ぐらいの時に、アメリカへ出張、講師養成研修とコミュニケーション研修受けてきました。前者は、現在、トレノケートが「トレイン・ザ・トレーナー」という名称で提供している講座になっています。後者も現在の「効果的コミュニケーション・スキル」です。
この2つの研修を通じて、様々な教え方(インストラクション)、コミュニケーションのスキルを学びました。
例えば、何か説明するときに、まず全体像を言ってから詳細に入るという「ホール・パート・ホール(Whole-Part-Whole)法」、アクティブ・リスニングやアサーションです。
度々演習もあることで、インストラクションもコミュニケーションも、知識とスキルがあり、反復練習することで身につけられることを知り、衝撃を受けました。
これは運動とも似ています。例えば、バッティングセンターやボウリングなど、最初は全然球が当たらなかったり、ピンが倒せなかったりしても、コツを教えてもらい練習を繰り返すことで上達します。
コミュニケーションも同じで、学んで練習を繰り返せば上達します。もちろん最初から得意な人もいますが、コミュニケーションはスキルですので、今は苦手に感じる方でも、練習によって上達することは可能です。
それでも、「自分は人見知りなので…」と思う方もいるかもしれません。そこは、「社会人」や「営業職」などの着ぐるみを着てしまうつもりになるのもおススメです。普段は大人しい方でも、「今は営業の着ぐるみを着ているので、堂々と話そう」と考えることで、そうした振る舞いがしやすくなります。
スキルを学んで自分のものにすることで、自分が豊かになり、人とも関わりやすくなります。ですが、知識を得るだけでは、スキルは身につきません。学ぶ(インプットする)だけではなく、それを実際に使う(アウトプットする)ことで少しずつ自分の能力になるのです。
料理番組を見ているだけでは料理が上手になることはありませんが、実際に料理を作ってみることで上達していきますよね。コミュニケーションも同じです。学んだら、やってみる(アウトプットする)時間を持つことが重要です。
コミュニケーション・スキルは学習できるものであり、練習を繰り返し行えば誰でも今より上達します。これにより、人間関係が良くなり、仕事の効率も上がります。
ぜひ、試してみてください。
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#443 コミュニケーションは「スキル」なので、学習できます。
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