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トレノケートの歴史

アドベントカレンダーといえばクリスマス、クリスマスといえばイエス様の生誕祭、そこで社員も知らない(かもしれない)トレノケート誕生の歴史を振り返ってみました。

 

Digital Equipment Corporation (DEC)

かつて、Digital Equipment Corporation、通称「DEC(デック)」、ブランド名「digital」という会社がありました。創業者のケン・オルセンは「コンピューターは身近な道具であるべきだ」と信じ、1957年に小型コンピューター事業を始めます。

当時、コンピューターは儲からない事業とされていたため、社名には「コンピューター」の語を入れず、当初はデジタル回路モジュールを販売していました。実際には、コンピューターの部品そのものだったようです。

DECは順調に業績を伸ばし、1980年代には当時の業界トップであるIBMに次ぐ地位を占めるようになりました。IBMとは売上で数倍の開きがあったわけですが、IntelやXeroxとともにEthernet規格の中心的役割を果たしたり(DIX規格という名前にDECの名残があります)、UNIXとTCP/IP研究の中心的存在となったり(VAXというサーバーが有名です)、IT業界に強い影響を与えました。

しかし、DECはPCの潮流に乗り遅れ、衰退します。小型コンピューター事業で伸びた会社が、さらに小型のコンピューターにとって代わられたのは皮肉なものです。

末期のDECは多くの部門を売却しました。教育事業は1995年に投資会社に売却され「グローバルナレッジネットワーク」となりました。これが、私たちトレノケートのルーツです。

ちなみにDECの方は、1998年にCompaqに買収され、そのCompaqは2002年にHPに買収されました。HPとDECは長年のライバルでしたから、これも感慨深いものがありました。

 

Global Knowledge Network
(グローバルナレッジネットワーク)

1995年当時、圧倒的だったDECのブランドから離れた私たちですが、お陰様で事業を伸ばすことができ、日本法人は米国本社から独立することになりました。ただし、「グローバルナレッジネットワーク」のブランドはそのままだったので、長いお付き合いのお客様でも気付いていない方もいらっしゃったかもしれません。

ところで、この「Global Knowledge Network」という名前は、とても長くて閉口しました。あまりに長いので、略称を考えようということで、冗談で付けられたのが「G20K」です。

IT分野では、国際化(Internationalization)をI18Nと略したり、地域対応(Localization)をL10Nと略したりします。InternationalizationはIのあとに18文字続いてNで終わるからI18N、同様にLのあとに10文字続いてNで終わるからL10Nです。もうお分かりでしょう。Global Knowledge Networkをスペースを詰めて書き下すとGのあとに20文字続いてKで終わるので「G20K」です。

短い割に他とバッティングしない略称なので、社名が変わった現在でもたまに使っています。たとえば、私のブログは https://yp.g20k.jp です。ただ、Global Knowledge Network自体は名実共に別会社なので、そろそろ違う略称を考えたいところです。

 

Trainocate (トレノケート)

2012年頃から、アジア各国のグローバルナレッジネットワークとの提携が始まりました。今後の事業を考えると、独自ブランドを持った方が良いだろうということで、2017年にトレノケートが誕生します。

トレノケート(Trainocate)は、Training(教育)とAdvocate(先導者)を合わせた「かばん語」でです。「かばん語」というのは、開いたスーツケースを閉じるときのように、2つの言葉をくっつけて作った単語を意味します(portmanteau.jpg)。ルイス・キャロルがよく使って(作って)ました。

社外のブログですが、よければこちらもご覧ください。
良い社名、悪い社名~「グローバルナレッジネットワーク」と「トレノケート」

 

Advocateは、日本人には聞き慣れない単語ですが、最近のIT業界では「エバンジェリスト(宣教師)」に代わって「アドボケート(アドボケイト)」という肩書きが流行しているようです。この機会にぜひ覚えていただければ幸いです。

 

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