今年も(執筆時点) re:Invent 2023 に現地、ラスベガスから参加してきました。AWS 認定インストラクターのたかやまです。
例によって例のごとく様々なサービスや製品が発表されてキャッチアップが追いつかない日々を過ごしていますが、先日 トレノケ雲の会で re:cap を発表してきました。
re:Invent で感じた AWS のメッセージ
https://speakerdeck.com/swordbreaker/re-invent-degan-zita-aws-nometusezi
今回のブログでは、それ以外にも発表された中で「これはっ!」と思ったものを厳選してまとめてみます。
業務用の生成系 AI 搭載アシスタントとして、Amazon Q が発表されました。
企業活動をするなかで、正しい情報を参照することや探し出すことは難しいことがあります。これまで、Wiki やブログなど様々なツールが出てきましたが、複数のツールを使うことでより一層情報が拡散して最新の情報がどこかわからない。ということは少なくないですよね。そこに共有ファイルシステム上のファイルなど混乱に拍車がかかります。
今回発表された Amazon Q はそうした様々なコンテンツをコネクタを介して情報を収集して学習をおこない、従業員からの自然言語検索によって最適な’回答を導き出してくれる正にアシスタントというべきものになるようです。
現在プレビューということで、AWS マネジメントコンソールやドキュメントサイトなどあらゆるところに出没していますが、既存のサービスとも紐づいて SQL やコードを自動生成させることもできるようです。
仕組みとしては、Amazon Kendra の発展形ってところなんですかね?
参考: AWS 公式「AWS が Amazon Q (プレビュー) を発表」
参考: AWS 公式「Amazon Q の生成系 SQL が Amazon Redshift クエリエディタで利用可能に (プレビュー版)」
参考: AWS 公式「New generative AI features in Amazon Connect, including Amazon Q, facilitate improved contact center service」
参考: AWS 公式「Amazon CodeCatalyst、Amazon Q の機能開発 (プレビュー版) を発表」
参考: AWS 公式「Amazon Q with CodeWhisperer」
昨年も Aurora と Redshift のゼロ ETL 統合などがありましたが、今年はそれに輪をかけて様々なサービスとのゼロ ETL 統合や、いよいよ生成系 AI との関連などペタバイト規模のデータの分析基盤として Redshift 関連のアップデートが多かったなと思いました。
参考: AWS 公式「Amazon Q の生成系 SQL が Amazon Redshift クエリエディタで利用可能に (プレビュー版)」
参考: AWS 公式「Amazon Redshift Serverless、AI 主導のスケーリングと最適化を発表 (プレビュー)」
参考: AWS 公式「AWS が Amazon RDS for MySQL と Amazon Redshift のゼロ ETL 統合を発表 (パブリックプレビュー)」
参考: AWS 公式「AWS が Amazon DynamoDB と Amazon Redshift のゼロ ETL 統合を発表」
今年は、さほど多くの新しいインスタンスタイプの発表があったわけではないですが Graviton 4 が発表され、それを扱うインスタンスタイプとして R8g インスタンスがプレビュー開始しました。
R8g はメモリ最適化インスタンスに属するインスタンスタイプなので、メモリ内に大量のデータを読み込んで処理することが得意です。RDB やインメモリデータベースで利用するケースが多いですが、データ分析などで利用する場合 R7 より vCPU やメモリが最大で3倍の量が利用できるようなので、より大きなビッグデータを扱うことに長けてそうですね。
また、同じくメモリ最適なインスタンスでより大規模なメモリ(プレビュー段階では 16TB、24TB、32TB の3種類)が利用できる U7i もプレビューとなっています。大規模なデータベース基盤を扱えることでデータレイクや分析基盤としても使えそうですね。(メモリがストレージを追い越してる)
参考: AWS 公式「AWS Graviton4 搭載の新しいメモリ最適化 Amazon EC2 インスタンス (R8g) のプレビューにご参加ください」
参考: AWS 公式「Amazon EC2 ハイメモリインスタンス U7i の発表 (プレビュー)」
後編に続く
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