この時期になるとブログに登場する AWS 認定インストラクターのたかやまです。
今年も、re:Invent が始まりました。
初日からいくつか面白そうなサービスや機能が発表されましたが、今回は Amazon Elastic Block Store (EBS) で気になったアップデートをまとめてみます。
AWS re:Invent をご存知ではない方もいらっしゃるかもしれませんので、簡単にご紹介をしたいと思います。
AWS re:Invent とは、毎年12月頭に開催される AWS の世界規模のイベントです。昨年は、すべてオンラインでの開催でしたが、今年はラスベガスでお祭りのようにオフライン開催と、世界中から無料で参加できるオンライン開催のハイブリッドとなっています。
毎年、この時期に合わせて AWS の新サービスや新機能が大量に発表されることでも有名ですが、今年もしっかりアップデートのキャッチアップが追いつかないです。
初日に発表されたアップデートの中で、EBS 関連に面白そうなアップデートがいくつかあったのでご紹介します。
EBS のスナップショットは、これまでも AWS 管理下の S3 バケットに格納されていました。今回のアップデートによって、一定期間保存する必要がある EBS スナップショットを Archive Tier に保存することでコストダウンを達成できるようになりました。トレードオフとしては、スナップショットから ボリュームを復元するには アーカイブからの復元の時間が必要になる。という点ですね。仕組みとしては、S3 Gracier に移動している。というところでしょうか。
推奨としては、90日以上保存する必要があり滅多にアクセスすることがないスナップショットとなっています。リテンション期間(保持期間)が90日なので納得です。
現時点では、アーカイブへの変更を自動化するにはスクリプトを組む必要がありそうですが、将来的には Amazon Data Lifecycle Manager などで出来るようになるんでしょうか。
そして、こちらは EBS スナップショットのゴミ箱機能が追加されたというニュースです。間違えて消してしまってもゴミ箱から復旧できますよ。ということですが、事前に保持ルールを設定しておく必要があります。
適用する対象をタグで絞れて、保持期間を設定できます。「ゴミ箱」というダッシュボードになっている点と、リソースタイプ(現在は、EBS スナップショットだけ)を選択できる点を考えると、S3 や AMI などほかの AWS リソースにも対応していく用に見えますね。
ゴミ箱には、「ゴミ箱をクリアする」というようなアクションはないので保持期間が経過すると自動で削除されそうです。これなら、ゴミ箱の中がカオスになることは防げそうです。
仕組みとしては S3 のライフサイクルルールで管理されていそうです。
参考:AWS 公式サイト「Recover from accidental deletions of your snapshots using Recycle Bin」
以上、ここまでで気になった EBS 関連のアップデートでした。
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