re:Invent に現地ではなく温泉旅館から参加している AWS 認定インストラクターのたかやまです。現地時間と同じタイミング活動しているので昼夜逆転生活中です。
re:Invent 2021 で気になった Amazon EC2 関連のアープデートをまとめてみました。
新しい世代のインスタンスタイプ以外にも、新しいインスタンスファミリーも発表されていました。全体的に Graviton2 を採用したインスタンスタイプが増えましたね。
M6 ファミリーに、最新世代となる 第3世代 AMD プロセッサーが載ったインスタンスタイプですね。他の AMD プロセッサー搭載インスタンスタイプ同様にコストが抑えられながらも性能が上がるようです。Intel 固有の命令セットを使っているアプリでは使えないこともあるので検証してから利用したほうが良いです。
まだ、東京や大阪リージョンには届いていないですが、そう遠くない未来に届くことでしょう。
M6 ファミリーは Graviton2、Intel Xeon、AMD EPYC とそれぞれのプロセッサーが揃い踏みです。
参考:AWS 公式「Introducing Amazon EC2 M6a instances」
M6a が出た。と思った矢先、Graviton3 が出てきました。そして、Graviton3 を搭載した C7g が登場です。
Graviton2 と比較して、25% のコンピューティング性能の向上、CPU ベースの機械学習では3倍の性能向上ということでかなり性能良さそうです。
こちらは、まだプレビューなので Graviton2 ベースで構築されている方はプレビューに申し込んでみてワークロードに使用感を試してみると良いですね。
参考:AWS 公式「Announcing new Amazon EC2 C7g instances powered by AWS Graviton3 processors」
NVIDIA の GPU が利用できるインスタンスタイプに Graviton2 ベースが登場しました。
ARM ベースになるので場合によっては、動かないものもあるかもしれませんが、より早く機械学習や Deep Learning 出来るようになりそうです。
参考:AWS 公式「Announcing new Amazon EC2 G5g instances powered by AWS Graviton2 processors」
かと思えば、Deep Learning トレーニングに向いている AWS Trainium というチップセットを搭載した専用機もプレビューで登場しました。
Inf1 は推論。Trn1 はトレーニング。と使い分けができるようになりそうです。
参考:AWS 公式「Announcing preview of Amazon EC2 Trn1 instances」
ストレージ最適化ファミリーというインスタンスタイプ群があります。ローカルストレージが使えるため、非常に高速なストレージ I/O 性能を必要とするワークロード向けのインスタンスファミリーです。もともと、I3 と I3en というファミリーがあったので、第4世代かつ Gravitron2 ベースになったようです。
超高速 NoSQL 運用など最適利用場面は限定的ではありますが、既存の NoSQL ソリューションを動作させるときの性能向上とコスト削減が実現できそうです。
参考:AWS 公式「Announcing new Amazon EC2 Im4gn and Is4gen instances powered by AWS Graviton2 processors」
こちらは、re:Invent 直前に発表された内容ですが、EC2 Image Builder で構築した AMI を AWS Organizations レベルや OU レベルで共有させられるようになりました。
これまでも手動で AMI を共有する手順がありましたが、これを自動化できるようになりますね。
コンソール上では、プリンシパルタイプを選択するようにガイドが表示されますが、フィールドはまだ見当たらないようでした。
参考:AWS 公式「EC2 Image Builder を使用して、Amazon マシンイメージ (AMI) を AWS Organizations および Organizations ユニットと共有することが可能に」
こちらも re:Invent 直前の発表でしたが、予測スケーリングでスケーリングさせる指標を CPU 使用率、ネットワーク I/O、および ALB リクエスト数 以外に設定させることが出来るようになりました。
SQS に溜まっているメッセージ数などを指標にできるので、ウェブワークロード以外でも使いやすそうです。
参考:AWS 公式「Amazon EC2 Auto Scaling がカスタムメトリクスを使用した予測スケーリングのサポートを開始」
対象とするカスタムメトリクスは、あらかじめ CloudWatch に登録されている必要があるようです。
以上、re:Invent 2021 で気になった EC2 関連のアップデートでした。
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