「プログラミング言語Pythonに関して知識があることを証明したい。」
「Pythonを勉強してきたけれど、知識がどのくらい定着しているのか確認したい。」
という方は、「Python3エンジニア認定基礎試験」に興味があるのではないでしょうか。
私は自分が持っているPythonの知識を確認したくてPython3エンジニア認定基礎試験を受験しました。ここでは、試験そのものと試験勉強から合格までの流れについてご紹介します。
※情報は2022年9月時点のものです。
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Python3エンジニア認定基礎試験は一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会が主催する試験です。
受験資格:なし
試験時間:60分
問題数:40問
合格基準:正答率70%
回答形式:多肢選択式
受験環境:CBT(Computer Based Testing)
※参考・引用:
一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会公式Webサイト Python 3 エンジニア認定基礎試験
Pythonは他の言語と比べてコーディングしやすく、機械学習やデータ分析に関する様々なライブラリが用意されているため、いま非常に人気があるプログラミング言語です。試験名にPython3とありますが、Pythonは古いバージョンのPython2と現行のPython3で文法や実行結果が異なる部分があるため、バージョンを明記した試験名になっています。
本試験は、名前の通りPythonの基礎的な知識をはかるための試験です。基礎的とはいっても広い範囲から出題されるので、普段Pythonを用いて開発をされている方でも知らない知識が問われる場合があります。逆に言えば、本試験はPythonを幅広く学ぶことができる試験であるとともに、合格することでその知識の証明になる良い試験だと思います。
受験環境がCBT形式なので、試験申し込み時に自分で選んだテストセンターで試験を受けることになります。地域によっては会場の数が少ないことがあるので、事前に確認するようにしましょう。
また、時期によっては書籍をプレゼントするキャンペーンや再受験が無料になるようなキャンペーンをしていることもあるようです。試験の公式Webサイトをチェックしつつキャンペーンを狙って受験するのも良いかと思います。
私が行った主な試験対策は
です。
それぞれの対策のポイントについて説明します。
Pythonのコードを自分で実装し実行してみることでプログラムの流れを確認できますし、値を変えて複数通りの実行を試してみることで処理に対する理解を深めることができます。
Pythonについて学んでいる方は、Pythonを使えるようになりたいと思って学んでいるはずですので、実行する環境も既に用意されている方も多いのではないかと思います。もし実行環境がない場合はPythonの公式Webサイトからインストーラをダウンロードすることができますので、環境を構築してみてください。
必ずしも合格のために必要な手順ではありませんが、効率的に習得するために絶対オススメします。
※試験範囲のコードを実行する場合に限れば、標準ライブラリ以外を使用することはないのでPython3だけインストールすれば十分です。
試験の公式Webサイトで紹介されている通り、認定スクールによる無料の模擬試験が公開されています。もともと私はPythonの使用経験があったため、はじめから模試に挑戦しました。あまりPythonの知識がない方は、模試を解くのは後回しにしたほうが学習の効率が良いと思います。
本番の試験は一度しか経験していませんが、模試の問題の質は本番と同等であるように感じました。模試を解くのにかかった時間を意識して取り組むことで、本番でもどのくらい時間がかかるか知ることができるのでオススメです。
ちなみに、トレノケートが公開している模試は、会員登録したうえで受験することができます。
・TRAINOCAMP「Pythonコースマップ」
また、模試以外にも無料でPythonに関する説明が見られますので、よければ役立ててみてください。
・TRAINOCAMPブログ「Python」
※TRAINOCAMP(R) は、トレノケート・オリジナルのeラーニング教材ブランドです。
模試を解く中で分からなかったキーワードや間違えてしまった問題に関しては、Pythonチュートリアルで意味や正しい知識を確認するようにしました。
何度か模試を解く中で、いつも解答に迷ってしまうような問題がある場合には、自分の苦手分野ということですから、チュートリアルや参考書にメモ書きをして試験前に見直せるようにすると良いです。
無料で読むことができるPythonチュートリアルですが、一部日本語が分かりにくいと感じる箇所があるかもしれません。もし理解の弊害になるようであれば、公式参考書であるオライリー・ジャパン「Pythonチュートリアル 第4版」を使って勉強するほうが良いでしょう。
試験対策のポイントをまとめると、
無料の模試を解きつつ、
気になったワードはPythonチュートリアルで調べる!
気になったプログラムは自分で実装する!
です。
初めてPythonに触れる方には、
Pythonチュートリアルを読みつつ、
気になったプログラムは自分で実装する!
無料の模試を解く!
をオススメします。
試験会場は受験申し込み時に選んだCBTテストセンターになります。私が受験したテストセンターでは、下記2点の準備が必要でした。
初めて受験する場合には、会場に行くこと自体にも緊張します。また、時間通りにたどり着けるかどうか不安になるものなので、時間的にも精神的にも余裕を持つことが大事です。
また、受験中にメモを取ることが禁止されています。試験問題によっては、プログラムのコードが示された上で実行結果を選べという問題もあります。試験対策として、メモを取らなくてもプログラムの流れが追えるように慣れておくと良いですね。
途中退出した時点で試験は終了とのことでしたので、おなかが痛くならないよう万全の準備をして臨みましょう。
40問解き終わったら、Pythonの使用経験等に関するアンケートに回答し試験は終了です。
本試験は直ちに合否結果が表示されます。合否が分からないままドキドキして合格発表を待つ試験も心臓に悪いものですが、解き切ったと思って試験を終了した瞬間に不合格を突き付けられるとショックが大きいです。
合格が表示されるように頑張って対策していきましょう。
試験勉強は試験日までモチベーションを保つことが重要です。
一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会の公式サイトには合格体験記が掲載されています。
各受験者の受験動機やPythonに対する個人的な考えを知ることができるので面白いですし、Python勉強のモチベーション維持に役立つと思いますので、是非見てみてください。
また、合格することができれば次の試験へのモチベーションアップにもつながります。合格に向けてあきらめずに頑張っていきましょう。
以上、読んでいただきありがとうございました。
少しでもPython3エンジニア認定基礎試験の受験を考えている方の参考になれば嬉しいです。
トレノケートはPython協会認定スクールとして、Pythonの基本、Webアプリケーション開発、データ分析入門、Pythonで学ぶ機械学習など幅広いコースとeラーニングをご用意しています。
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