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Microsoft Ignite 2025 参加記:Day 2

Microsoft Ignite 2025 参加記:Day 2

本ブログではMicrosoft Igniteへの参加レポートを執筆します。次年度や今後参加される方の参考になりますと幸いです!

🗓今日のスケジュール

時刻 内容
09:00 Premier League’s data-driven fan engagement at scale
10:00 Next-Gen AKS Operations with Models, and Agents, and MCPs (oh my!)
14:00 Apps, agents, and MCP is the AI innovation recipe
16:00 Governing AI Apps & Agents with AI Gateway in Azure API Management

本日はIgniteのDay2でした。Breakoutセッションとラボセッションそれぞれ2つずつ参加をしました。

技術的な内容は後日まとめて紹介します。

🎯 今日のハイライト(3つ)

  1. プレミアリーグ×Microsoft
  2. セッションの振り返り
  3. まとめ

 

1.プレミアリーグ×Microsoft

3日目は朝一からPremier League’s data-driven fan engagement at scaleのセッションに参加しました。

サッカー好きの私が楽しみにしていたセッションの1つです。イングランドのサッカーリーグがどのようにデータを活用し、顧客に価値を与えているのかを説明されていました。サッカーリーグはスペインやイタリアなどにもありますがイングランドプレミアリーグは中でも最も大きなマーケットを持ちます。

  • 2023/24シーズン、プレミアリーグの累積ライブTV視聴者数は 16億人超。
  • 放送権は 232の国・地域で展開されており、国際カバレッジが非常に広い。
  • そのライブ視聴者の約 82%が海外から来ており、国内のみではなく国際市場で強い人気を誇る。

出典:Full-report-digital-accessible.pdf

プレミアリーグが提供するアプリケーションでは試合のハイライトや過去のシーズンの試合の閲覧することができる機能が搭載されています。

プレミアリーグでは選手のスタッズと過去の試合のビデオをすべてデータ化し、生成AIによるチャットボットや顧客ごとに最適化されたコンテンツをレコメンドするなどの機能でAzure サービスやCopilotが使用されていました。

2.セッションの振り返り

Next-Gen AKS Operations with Models, and Agents, and MCPs (oh my!)

2つ目に参加をしたNext-Gen AKS Operations with Models, and Agents, and MCPs (oh my!)のセッションではようやくラボに参加することができました。こちらのラボではAKS(Azure Kubernetes Service)を使ったシステム運用を、「AIを使ってもっとラクに・もっと安全にする方法」を体験しました。例えば従来、AKS のノードが不調になった際には運用担当が調査して、再起動、Draining、Cordon、ノード交換などの作業を行っていた部分をエージェントが自動感知を行い自己修復を行わせたり、アップデート時の互換性を対話形式で確認するなどを行いました。

画像のように対話形式で AKS を操作するための一連の開発の流れを体感できました。

弊社の社内でも受講者用の環境を生成AIとの対話ベースで確認や削除を行っておりますがそれの進化版のような感覚でした。

Apps, agents, and MCP is the AI innovation recipe

AI イノベーションのレシピ として、「アプリ・エージェント・MCP」を組み合わせた構成を紹介していただくセッションでした。

Azure では MCP を 業界標準のツール連携プロトコル として採用していて、エージェントが API・自動化ツール・ブラウザ操作などに安全にアクセスできるようになります。


このMCPをAzure Functions 上で簡単にホストできる仕組みについて解説とECサイトでの開発から組み込み、運用までのデモが紹介されました。

後半ではHITACHIグループの事例が紹介されてました。30000以上の産業製品からAzureへIot データを収集。インクジェット機器や圧縮機などのドキュメントやマニュアルをもっているこれらもAzure で管理されているとのことでした。

マニュアルなどはAI Search やElasticserarch で参照し、応答に関してはAzure AI Speech を使用し音声での出力をされておりました。

Governing AI Apps & Agents with AI Gateway in Azure API Management

こちらのラボでは、Azure API Management(APIM)の AI Gateway を使って、AI アプリや AI エージェントを安全に・効率よく・スケールして運用する方法を学びました。


AI Gateway を使うことで、どのアプリがどのモデルを使っているかを一元管理できます。利用状況(リクエスト数・消費トークン量)を可視化するなど管理を行うまでの操作方法や流れを体験しました。

昨今のAI ブームの中で、様々なエージェントや機械学習モデルを使用するケースが増えて来ました。これらを統合管理する必要が出てきており、AI Gateway を使用することでMCP(Model Context Protocol) を使うエージェントも統制・セキュリティ管理ができたり、似た質問にはキャッシュを使用し回答を返すなどが可能です。

最後にはAPI Portal上でエージェントなどの各種APIを管理するところまでをLabで行いました。かなり実践的で今後、研修などのニーズも増えてくるような気がしました。

 

 

まとめ

本日は4つのセッションに参加をすることができました。Lab に関しては昨日のトラブルなどが共有されていたようで、一斉に起動しないようになどのアナウンスがされていました。

AWS re:Invent と違い、Breakoutセッションでは翻訳機の配布がないので事前に翻訳アプリやオンラインも同時に立ち上げておくとよりわかりやすくセッションを視聴することができました。

 

Microsoft Ignite参加記Blogに関しましても毎日投稿を行う予定です。より具体的なセッションの感想などをお伝えします。ぜひご閲覧くださいませ。

 

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