トレノケート株式会社、TRAINOCAMP推進室の小原です。オンライン研修サービスの運営やeラーニング教材の開発をしています。
IT人材の不足がますます深刻化している昨今、エンジニアの確保も難しくなっています。
経済産業省は2030年に79万人のIT人材が不足すると発表しており(※1)、企業としては即戦力の人材を探すだけでなく、いかに未経験の人材を育成するかが重要な課題となっています。
トレノケート株式会社では、ポテンシャル採用の未経験者にITの基礎スキル(インフラ、プログラミング、データベース)を研修するサービスを展開しており、受講者はまずはどのような手順で進めればよいか、またどこでつまずくか、仕事における接し方はどうするかなどを、企業様と連携しノウハウをためています。
本記事では、エンジニアのポテンシャル採用をご検討中の企業様向けに、ITスキルの育成において気を付けるべきポイントを解説します。ぜひご確認ください。
※1 出展 経済産業省「IT分野について」
1.ポテンシャル採用から未経験の人材を育成することは可能か?
完全な未経験からのポテンシャル採用(ここでは第二新卒を想定しています)は可能でしょうか?
ー答えは「はい」です。実際に、積極的にポテンシャル採用を進めていくことを公表する企業も増えています。
ポテンシャル採用と新卒採用の相違点
ポテンシャル採用を進めるにあたって、新卒採用と何が異なるのが区別しておく必要があります。
新卒採用でも、未経験から研修で一通りのITスキルの研修を行っています。ポテンシャル採用の研修の大きな違いは「採用時期」です。ポテンシャル採用は、年間を通して一括の採用でないことが多く、都度研修をスタートさせる仕組み作りをしておく必要があります。また、採用候補者にはすでに社会経験があるため、マナー研修など前社で経験したことや獲得したスキルを踏まえて研修を構成することができます。
ポテンシャル採用の人材育成を進めるにあたっては序盤の基礎学習のサポートと、現場配属後のOJTに注意を向け、研修担当の準備と現場の理解を深め、受け入れ態勢を強化していくことが必要です。
2.ポテンシャル採用(第二新卒)の育成ポイント➀研修カリキュラム
ポテンシャル採用の人材のスキルはさまざまです。「ITパスポート」や「基本情報技術者試験」を事前に受験していたり、PC操作に慣れていない未経験の方がいたり、個々の状況に合わせてカリキュラムを設定、更新することが必要になります。
基礎を重要視しカリキュラムを構成する
履歴書上のITスキルは参考程度にしておき、基礎からレベルに段階を付けてカリキュラム構成することが重要です。大学時代にプログラミング経験があるからといって基礎エリアを飛ばしてしまうと、すでに忘れていたり、理解不足だったりすることがあるため、最初にスタートする学習項目は精査する必要があります。
すでにプログラミングスクールを卒業していたり、前職で近いIT経験(情シスなど)をお持ちの場合でも基礎を省略さずにカリキュラムを構成することも多いです。理由としては、基礎部分が体系的に学習できておらず抜けがある場合、その後の教材受講に影響が出るためです。経験者であれば、できれば事前にアセスメントを行いスキルを確認しておくと、よりご本人に合わせたカリキュラムを検討できます。
3.ポテンシャル採用(第二新卒)育成のポイント②研修の進捗把握
弊社のポテンシャル採用向け研修サービス「伴走型メンタリングサービス」では、毎月複数企業の受講者様が学習しています。
そのうち、充実したサポートやメンタリング(質問対応や進捗管理)が必要と思われる受講者は9割程度にものぼります。教材が意図する表現をうまく解釈できていなかったり、プログラミングであれば環境構築につまずいていたり、エラーが解消できていなかったり等、IT学習にはさまざまなトラブルが起こるためです。
eラーニングの自習のみで研修を行うことはできるか
自習教材としてeラーニングを受け放題にしておくなど、学習環境を作れば「後は一人でできるだろう」と考えて、研修を立てつけるケースもあるかと思います。この場合、途中でつまずいたまま浅い理解で受講を進めていたり、どこが重要項目か分からずに非効率な学習を続けたりということが起こり得ます。
弊社で提供する研修では、演習が自力で解けているようでも、メンターが直接確認すると手が動いていないことがあります。その場合は、受講者の本質的な教材理解とモチベーション管理のために、定期的に人が入って状況やスキルをチェックする体制が望ましいです。
また、併せて「報連相」(報告、連絡、相談)に関しても重要視する必要があります。社会経験があれば「報連相」はしっかりしているだろうと考えて進めてしまうことがありますが、基礎的なビジネススキルはどこまで身についているか確認が必要です。前職で「報連相」を身につけることなく、振り返りができぬまま転職されていることもあるため、研修の中で自身の進捗を管理し報告する習慣をつけ、定期的にフィードバックすることが必要です。会社が変わって序盤の習慣はとても大事になりますので、配属後のコミュニケーションミスを防ぐために、報連相の基礎を合わせてフォロー、フィードバックしていきます。
4.ポテンシャル採用(第二新卒)育成のポイント③学習における孤独感の回避
ポテンシャル採用の場合、月ごとの採用人数がばらけるため、新卒研修のようにひとつの会場に集まりグループワークを取り入れながら研修できないことが多いです。
黙々と一人で学習すると、内容面だけでなく、今後の業務に対する不安などが高まります。研修中も、他者とコミュニケーションがとれるよう体制を整えておく必要があります。上長、人事との面談や、メンターとの会話などそれぞれのレベル感で不安を相談できる環境を作っておくことが重要です。
5.ポテンシャル採用のエンジニアを育成するのに最適なサービス
本記事に紹介したポイントを企業内で満たすのは容易ではありません。
そこでトレノケート株式会社では、eラーニングとメンタリングを組み合わせた「伴走型メンタリングサービス」というサービスを提供し、いつからでも1か月以上の研修をスタートいただける体制を整えています。
「伴走型メンタリングサービス」とは
「伴走型メンタリングサービス」とは、メンターが仮想オフィスにて常時対応し、さまざまなサポートを提供しながら研修を進めるサービスです。eラーニングを元に学習を進めつつ、「勉強会」「スキルチェック」「添削課題」「声掛け」などメンターと多様なコミュニケーションを取りながら研修を行います。
▶伴走型メンタリングサービスの詳細はこちら
エンジニアの育成ポイントを踏まえたサービスのサポート
ポテンシャル採用の育成には、大事なことが3つあります。一つ目は「研修カリキュラム」です。受講者のスキル、学習スタイルに合わせて適切な難易度のステップを作る必要があります。
二つ目は進捗把握です。受講状況によって課題内容を切り替えたり、復習を案内したり、丁寧なサポートが求められます。伴走型メンタリングサービスでは、各研修案件に進捗を管理する担当と複数のメンターがつき、つまずかないようにフォローをしています。
三つ目は学習における孤独感の回避です。こちらは各社合同の勉強会を用意し、他の受講者の存在を確認できたり、メンターと1対1のスキルチェックを行ったり、頻繁にコミュニケーションを図れるようにしています。現場の配属に向けて、不安を解消しながら進めていきます。
実際に、弊社の「伴走型メンタリングサービス」を活用されたお客様事例をご紹介させていただきます。
詳細は
こちらからご確認可能です。ぜひ
第二新卒の採用、育成を検討する上で参考にご一読ください。
「伴走型メンタリングサービス」ではエンジニアの研修を毎月開始できます。カリキュラムも柔軟にカスタマイズ可能ですので、ぜひともご相談ください。