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【AWS人材育成】個人の学びを組織の成長へ。Growth Builders Hub #0 開催レポート

「AWS認定資格は取ったけれど、実務は変わっていない」
「研修や外部イベントの参加に見合う成果が出ているのか分からない」

IT組織のマネージャーや育成担当者の方なら、一度はこの“研修の受けっぱなし”という課題に直面したことがあるのではないでしょうか。

そんな現場のモヤモヤを打破するために立ち上がったのが、「Growth Builders Hub(#GBhub)」です。

コミュニティの立ち上げとして、まずは小さく「#0(ゼロ回目)」として開催された今回のイベントでは、アマゾン ウェブ サービス(以下、AWS)のイベントやAWS人材育成に関わる実践者たちが集い、個人の学びを組織の成果へとつなげるためのリアルな知見が共有されました。

本記事では、そのエッセンスを「現場で再現できる学び」としてお届けします。

 

本記事はイベント内容をもとに、編集部にて要点を再構成したものであり、発言内容を逐語的に再現したものではありません。

目次

イベント概要:Growth Builders Hub #0

本イベントの基本情報は以下の通りです。

項目

内容

イベント名

Growth Builders Hub #0

AWS re:InventとAWS研修のその後を振り返る(re:Cap)
― 参加者と育成担当が語る、うまくいったこと・いかなかったこと ―

日時

2026年5月26日(火)15:00~17:00

会場

トレノケート株式会社 新宿ラーニングセンター(新宿LC)

※オンライン同時開催

登壇企業

日本アイ・ビー・エム、SCSK、ソニービズネットワークス、電算システム、フォージビジョン、QUICK、AWS Japan

参考:【開催済み】5月26日開催:Growth Builders Hub #0 AWS re:InventとAWS研修のその後を振り返る(re:Cap)

※本記事では、読みやすさを考慮し、登壇企業名の法人格(株式会社、合同会社等)は一部省略して記載しています。

開催背景:現場の「熱量」を組織のストーリーに変える

本イベントの起点となったのは、実はある「非公式な夜の会話」でした。

きっかけは、名古屋で開催された「AWS re:Invent Recap in Nagoya」の懇親会でした。(※)フォージビジョン株式会社の山口氏と、本コミュニティの主催者である当社の山下光洋が交わした、「研修を受けて終わりではなく、どう現場に定着させるかが本当の課題だ」という痛切な問題意識です。

「綺麗な成功事例ばかりのセミナーはいらない。もっと手探りでもいいから、現場の泥臭い悩みをぶつけ合える対話の場を作ろう」

そんなお二人の熱い想いが、瞬く間に多くの賛同者を巻き込み、今回の「ゼロ回目」開催へとつながりました。

(※)AWS re:Inventは、AWSが毎年米国で開催する世界最大級のクラウド技術カンファレンスです。AWSの最新サービスや事例が発表されるほか、世界中のエンジニアや技術リーダーが集い、学びや交流を深める場として知られています。
当社メンバーが参加した現地レポート、参加レポートは以下よりご確認いただけます。よろしければご覧ください。
 
参考:reinvent2025|トレノケート公式ブログ 

「Growth Builders Hub」という名前に込めた想い

ここで少し、「Growth Builders Hub」という名前に込めた想いをご紹介します。

AWSのコミュニティでは、「Builder(ビルダー)」という言葉がよく使われます。それは、単にシステムを作る人ではなく、自ら学び、挑戦し、新しい価値を生み出していく人たちへの敬意が込められた言葉です。

そして私たちは、そんなBuilderたちがそれぞれの現場で成長するだけでなく、その学びや経験を仲間や組織にも広げていける存在になってほしいという想いを込めて、「Growth」という言葉を重ねました。

「Growth Builders Hub」は、学び続ける人たちが集まり、お互いの経験や悩みを共有しながら成長できる場所でありたいと考えています。

イベントやコミュニティで得た気づきをその場限りにするのではなく、現場での実践につなげ、さらに次の誰かへとつないでいく。そんな良い循環が生まれる“Hub(つながりの拠点)”になれたら――。

この名前には、そんな私たちの願いが込められています。

セッション①:AWS re:Invent振り返り(re:Cap)

ここからは、各登壇ゲストから共有いただいた熱いLTセッションについて、内容をお伝えします。
本セッションでは、re:Invent参加者が持ち帰った「考え方」と「現地体験の価値」に焦点を当てて紹介します。

クラウドは「削減」ではなく「最適化」する時代へ

日本アイ・ビー・エム株式会社 岩田 夏実 氏のパートでは、FinOps(クラウドコスト最適化)の考え方が取り上げられました。世界では「FinOps(クラウドにおけるビジネス価値の最大化手法)」はコスト削減のテクニックではなく、財務・エンジニア・経営層をつなぐ「共通言語」として位置づけられるという考え方が提示されました。

また、グローバルな動向の一例として、クラウドコストは「削減対象」ではなく、「ビジネス価値を最大化するために最適化するもの」として捉えられていることが示唆されました。

現地参加の価値は「情報」ではなく「課題の解像度」

SCSK株式会社 貝塚 広行 氏のセッションからは、現地参加の意義についての実体験に基づく共有がありました。

オンラインでも情報取得は可能である一方で、現地では以下のような価値が得られることが印象的でした。

    • エンジニア同士の対話
    • 実践型セッションの体験
    • 技術者が抱えている課題の温度感

こうした内容から、単なる情報量ではなく「課題認識の解像度」を高める点に価値があると捉えられました。

セッション②:AWS研修の学びを現場で「腹落ち」させるコツ

本セッションでは、個人の学びを実務に接続し、「使える知識」へと変えるプロセスに焦点を当てています。

受講者の立場から、AWS研修の学びを現場で「腹落ち」させるコツを紹介しました。

資格取得はゴールではなく、目の前の課題を解決するための「手札(引き出し)」を増やす戦略的投資です。

知識は「手札」。使ってこそ価値になる

ソニービズネットワークス株式会社 濱田 一成 氏のパートでは、研修や資格の位置づけについての考え方が共有されました。

資格や研修で得た知識は、実務で課題解決を行うための「手札」であり、それ自体が即戦力になるわけではないものの、選択肢の幅を広げる重要な要素として捉えられていました。

特に、AI活用が進む状況においては、AIのアウトプットを判断・評価するための基礎知識の重要性が示唆されました。

学びと業務は相互に生み出すもの

株式会社電算システム 安達 晴哉 氏のセッションでは、学びと業務の関係性についての考え方が提示されました。

業務から学びを得る、学びから新しい業務を生み出す、という双方向の関係により、主体的に価値創出へつなげていく重要性が強調されました。

 

また、知識の実務活用、社内組織(CCoEなど)への展開、学習コミュニティの形成といった実践例が紹介され、個人ではなく組織単位での学びが重要であるという示唆が得られました。

セッション③:育成担当が語る“学びの定着”のリアル

本セッションでは、学びを一過性で終わらせず、組織として定着させる仕組みとマネジメントの視点を扱います。

組織としての定着には、フレームワークとリーダーシップの両輪が必要です。ここでは、育成担当やマネージャーの立場から、学びを定着させるための工夫や課題を共有いただきました。

アウトプットこそが定着の鍵

フォージビジョン株式会社 山口 正徳 氏のパートでは、学習定着に関する体系的な考え方が共有されました。

  • 点:知識(研修や資格で得る点)
  • 線:知識+経験(自社でのフォローアップや実践)
  • 面:応用力(点と線が繋がり、未知の課題に対応できる能力)

という整理のもと、特にアウトプットの機会が学びを定着させる重要な要素であると示されました。

学習は「仕掛け」と「共感」で動く

株式会社QUICK 小出 淳二 氏のセッションでは、組織としての学習促進のあり方がテーマとなりました。

特に印象的だったのは、マネージャー自身が学びを実践し、その姿勢を示すことの重要性です。

これにより、心理的安全性の向上、学習文化の醸成につながるという考え方が共有されました。

AWSに所属し、実際に学んだ経験から語る育成の裏側

AWS特別セッションでは、AWSにおける育成の考え方が紹介されました。

具体的な取り組みとして共有されたのは、

    • 幅広いサービス理解
    • 興味分野の深掘り
    • 自発的な「寄り道」学習

といった学習設計です。

また、学ぶ姿勢そのものを評価する文化の存在が、学習継続を支えているという点も印象的でした。

当日の様子:対話で深まるリアルな学び

会場では、AWS re:Inventで得た学びや研修での気づき、人材育成に関する実践事例など、各登壇ゲストによるLTセッションが行われました。

印象的だったのは、セッションが一方的な情報共有の場ではなかったことです。登壇者の飾りのない生の声に対して、参加者が深くうなずいたり、共感の表情を見せたりする場面が随所に見られました。

また、セッション後の交流会では、LTゲスト、参加者、当社メンバーを交えて活発な意見交換が行われました。
AWS re:Invent や研修で得た学びをどのように業務や組織へ展開するかをテーマに、企業や役割の垣根を越えた対話が各所で生まれており、Growth Builders Hubが目指す「学びを定着につなげるコミュニティ」を感じられる時間となりました。

総括と展望:学びを「定着」につなげるために

今回の「Growth Builders Hub #0」では、AWS re:Inventの体験から研修での学び、そして組織での人材育成まで、さまざまな立場から実践的な知見が共有されました。

セッションを通じて改めて感じたのは、学びは研修や資格取得で終わるものではなく、その後の実践や対話を通じて初めて定着し、価値へと変わっていくということです。

また、学んだことをアウトプットする場や、仲間と経験を共有できるコミュニティの存在が、その後の行動を後押しする大きな力になることも印象的でした。

「Growth Builders Hub」は、学びを持ち帰るだけではなく、それを現場でどう活かすかを参加者同士で考え、共有できる場としてスタートしました。

今回の#0をきっかけに、このコミュニティがAWSをはじめとする人材育成に関わる皆さまの新たな気づきや挑戦につながる場となれば幸いです。今後も現場での実践や試行錯誤を共有しながら、一緒に成長していけるコミュニティを目指していきます。

次回の「Growth Builders Hub」でお会いできることを楽しみにしています。


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当日のLTセッション オンデマンド動画公開中

今回ご紹介した「Growth Builders Hub #0」のLTセッションは、オンデマンド動画でも無料でご視聴いただけます。

「研修に参加して終わりになってしまっている」 「AWS認定資格を取得したものの、実務への活用につながっていない」 「学びを組織の成果につなげる方法を知りたい」

そんな課題をお持ちの方にとって、現場の実践者によるリアルな経験や工夫に触れられる内容となっています。

AWS re:Inventでの学びの活かし方から、研修の定着、組織的な人材育成まで、今回のイベントで共有された知見をぜひご覧ください。

明日からの人材育成や学習施策のヒントとして、ぜひご活用ください。

▼オンデマンド動画を確認する(無料)

セミナー録画視聴: Growth Builders Hub #0 AWS re:InventとAWS研修のその後を振り返る(re:Cap)