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DX時代のプロジェクト・マネジャーに必要なスキルとは?アジャイルと人間中心設計から考える

作成者: 横山 昇(よこやま のぼる)|2026-09-07
DX人材育成の一環として、アジャイル型の開発アプローチを学ぶ機会を設ける企業が増えています。
しかし、DXを推進するために必要なのは、アジャイルの技法やツールを扱えることだけではありません。従来の制約や前例にとらわれず、「目の前の顧客は、本当は何を実現したいのか」を引き出す力も、プロジェクト・マネジャーに求められます。

本記事では、アジャイルとデザイン思考に共通する「人間中心設計」の考え方をもとに、DX時代のプロジェクト・マネジャー育成で意識したい視点を紹介します。

DX時代のプロジェクト・マネジャーに、何を身につけてもらうべきか聞いてみる

目次

DX推進で求められるアジャイル型開発を担える人材

DX推進の広がりに伴い、プロジェクトの進め方やプロジェクト・マネジャーに求められるスキルも変化しています。今回は少し視点を変えて、DX施策の推進とプロジェクト・マネジャーの育成に関してお話したいと考えています。

DX施策推進の要素として、「アジャイル型の開発アプローチの推進」が挙げられることも多いため、DX推進人材の育成の一環として、「アジャイル型の開発アプローチを担える人材の育成」に取り組んでいる企業様も多いのではないでしょうか。

私自身もこの仕事をしていて、受講者様から「うちの会社では、基本的にプロジェクトはアジャイルで進めることがルールとなっていて、ウォーターフォールで進める場合には上長の承認が必要になります」「入社以来、アジャイル以外実践したことがありません」といったお話を伺うこともあり、正直申し上げて隔世の感があります。

PMP(R)試験も今年7月の改訂で、アジャイルおよびハイブリッド型開発からの出題割合が、50パーセントから60パーセントに増えています。PMP試験は世の中の流れを受けて改訂されてきた歴史があるので、そういった点からも「アジャイル開発を担える人材が必要とされている」というのは間違いのないことだと考えられます。

※PMI、PMP、PMBOKは、プロジェクトマネジメント協会(Project Management Institute, Inc.)の登録商標です。

ウォーターフォール型にも取り入れられるアジャイルの技法

たとえ従来型のウォーターフォール型の開発アプローチを採用していたとしても、「アジャイルで良く使われる技法やツールを部分的に採用している」というプロジェクトも多いのではないかと考えます。

もう20年以上前の話になってしまうのですが、私自身も開発の現場でタスクボードを利用して作業の可視化を図っていました。それ以外にもベロシティチャートを使用してこなせる作業の平準化を図ったり、バーンダウンチャートを使用して作業の消化状況を確認したり、といった試みも徐々に実践していきました。

そういった意味では、私がITの現場で仕事をしていた時期というのは、ちょうど過渡期にあたるのかもしれません。

アジャイルとデザイン思考に共通する「人間中心設計」

少し話は変わりますが、DX人材育成に必要な要素として、アジャイルとともによく挙げられるのがデザイン思考です。

私は、プロジェクトマネジメント領域以外にも、デザイン思考のコース実施も担当しているのですが、両者に共通する考え方としてHuman Centered Designがあります。日本語に訳すと「人間中心設計」になります。

その言葉の通り「あくまで人間を中心として、人間を主体として考える」ということを表します。考えてみると、アジャイル開発でもRole-Feature-Reasonといったテンプレートを使用して、ユーザーストーリーを明確にします。

「XXという役割として、XXという機能が必要だ、なぜならXXだからだ」のような形で、要望を明確にしていくわけですから、これもあくまでRole(役割)が主体になっている以上、役割=その役割を担う人間が中心に来ている、という点で人間中心設計の重要性を端的に表しているとも考えられます。

併せて確認したい関連コース

顧客が本当に実現したいことを引き出せるプロジェクト・マネジャーを育てる

「今までこうだったから」「システムの制約上これはできないから」といった理由で要望を却下していたのがDX以前だったとすると、今の時代はそういった制約を取っ払って「目の前にいる顧客は、本当は何をしたいのか」を引き出してあげることもプロジェクト・マネジャーとしての重要なスキルではないでしょうか。

顧客側も「どうせできないでしょ」とか、「今までこうだったから、そんなに大胆には変えられないですよね」と自らブレーキを踏んでいることも多いかと考えます。

たとえプロジェクトの全てをアジャイルで進めるわけではないとしても、こういったところから少しずつ対応を進めていくこと、そしてそれに対応できるプロジェクト・マネジャーを育成することも、立派なDX施策の推進ではないでしょうか。

DX時代に求められるプロジェクト・マネジャー育成

DX時代のプロジェクト・マネジャーには、アジャイルの技法を知るだけでなく、顧客が本当に実現したいことを捉え、プロジェクトの進め方へ反映する力が求められます。

トレノケートでは、企業ごとの課題や人材育成の目的に応じて、一社向けのカスタマイズ研修をご提供しています。ご相談内容に応じて、DX推進を担うプロジェクト・マネジャーの育成や、アジャイル、デザイン思考、プロジェクトマネジメントに関する内容を組み合わせてご提案します。

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