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【コース受講体験談】自分のマネジメントスタイルの強みと課題を知り、部下育成に活かす!~ DiSC(R) (行動スタイル分析)マネジメント編 ~

作成者: 小山 由加(こやま ゆか)|2023-03-01

こんにちは。マーケティング部の小山です。

以前、こちらの記事で「行動スタイル分析アセスメント(マネジメント版)」を受けた結果について書きました。リーダーやマネジャーに特化した内容で、自分のマネジメントスタイルの特徴、強みと課題、部下や上司と接する際におさえておきたいポイントなどを把握することができるアセスメントです。

  自分のマネジメントスタイルの強みと弱みを把握!DiSC(R)行動スタイル分析(マネジメント版)を受けた結果 自分のマネジメントスタイルの強みや課題を客観的に理解すべく、DiSC(R)アセスメントを受けてみました。 トレノケート公式ブログ


今回は、この行動スタイル分析アセスメント結果を活用したコース
「DiSC(R) (行動スタイル分析)マネジメント編」を受講しましたので、その概要をご紹介します。

このコースは、自分のマネジメントスタイルの理解を深め、チームメンバーの行動スタイルを考慮した、効果的なアプローチを考えていくコースです。
主に下記のような方を対象にしています。
・マネジャーとして、チームメンバーをマネジメントする立場にある方
・新任のマネジャー
・プロジェクトマネージャやプロジェクトリーダーなど、チームやメンバを育成する立場にある方

目次[非表示]

  1. 1.行動スタイル分析アセスメント DiSC(R)とは?
  2. 2.自分のマネジメントスタイルを知る
  3. 3.部下との関わり方~指示や権限委譲、モチベーション、部下育成~
    1. 3.1.■指示と権限委譲のスタイルについて
    2. 3.2.■部下のモチベーションに与える影響について
    3. 3.3.■部下育成の特徴について
    4. 3.4.■チームメンバーのスタイルを想定し対応策を考える
  4. 4.上司との関わり方
  5. 5.おすすめのトレーニング
  6. 6.あわせて読みたい

 

行動スタイル分析アセスメント DiSC(R)とは?

DiSC(R)とは、1920年代に提唱されたDiSC理論をベースにした行動スタイルの分析ツールです。人の基本的な行動スタイルを下記4つに分類し、どのスタイルの傾向が強いかを判定します。

自身や他者の行動スタイルを理解することにより「職場のコミュニケーションの改善」「コンフリクト(争い・対立)の減少」「部下の効果的な育成」などの効果が期待されるため、チームビルディングに役立てることが推奨されています。


 

それぞれのスタイルの概要は下記のとおりです。

  • Dスタイル<主導>:直感的で決断が速い
    意志が強く、勝気でチャレンジ精神に富み、行動的で結果をすぐに求める傾向がある


  • iスタイル<感化>:楽観的で社交的
    いろいろなチームに加わり、アイディアを分かち合い、人々を励ましたり楽しませることを好む


  • Sスタイル<安定>:思いやりがあり、協力的
    人助けが好きで、表立つことなく働くことを好み、一貫性があり予測可能な範囲で行動し、聞き上手


  • Cスタイル<慎重>:緻密で正確
    仕事の質を高めることを重視して、計画性をもって系統だった手順で作業することを好み、間違いのないように何度も確認する


※参考・引用:HRD株式会社 Webサイトより https://www.hrd-inc.co.jp/ptn/disc.html
       図は上記HRD社Webサイトを参考にトレノケートが作成

※「DiSC(R)」、「Everything DiSC(R)」は米国John Wiley & Sons社の登録商標です。
  日本語版開発及び、総販売代理権はHRD株式会社が所有しています。
※DiSC(R)の詳細については下記HRD株式会社の資料をご参照ください。
 DiSC(R)とは(Webサイト)
 DiSC(R)ご紹介資料(PDF) 



自分のマネジメントスタイルを知る

まず、導入として講義とアセスメント結果レポートから、DiSC(R)の活用法や4つの行動スタイルについて理解します。
また、簡単な自己紹介とともに、「今回の研修受講の目標」や「今まで出会った中で、自分にとっての理想の上司だと思う人」について考え、他の参加者の方と共有します。

続いて普段の自分の言動について書き出しました。

  • 好む働き方
  • モチベーションの源泉
  • 人と対立した時の反応
  • 組織に貢献できる強み

さらに、DISC(R)アセスメント結果をふまえて、より深く自身のマネジメントスタイルの理解を深めるために、下記について整理するワークを行いました。

  • 自分の優先事項
  • モチベーション要因
  • ストレス要因
  • 時間管理の傾向性とそれがチームに与える影響(良い点と課題)
  • 意思決定の傾向と、それがチームに与える傾向(良い点と課題)

このように、講義と個人ワーク、さらに他の参加者の方の共有を通して、自身のマネジメントスタイルの特徴をつかんでいきます。

なお、私はCスタイル(慎重・緻密で正確)の傾向が非常に強いそうです。

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例えば、時間管理の傾向性に関しては「予想外の問題に対処できるよう、十分余裕のあるスケジュールを組むことを好む。完璧を求めるため、極度に時間の制約がある状況では不満や苛立ちを感じる」という傾向があるとのこと。そうですね、かなり当てはまります。

この傾向がチームに与える影響としては、計画通りに業務を進めやすくなる一方で「急ぎで!なるはやで!」というリクエストへの対処が課題だと考えました。

 

部下との関わり方~指示や権限委譲、モチベーション、部下育成~

自分のマネジメントスタイルの概要について把握したところで、次はアセスメントレポート結果を参照し、普段の自身の言動を思い浮かべながら、部下の接し方の特徴について理解を深めていきます。

■指示と権限委譲のスタイルについて

部下に対する指示や権限委譲の特徴や強み・課題について整理します。
私は下記のような結果でした。「つい自分でやりがち」というのは本当に耳が痛く、ここは少しづつ改めているところです……。

<特徴>

  • ただ要求するより事実と詳細事項で補う
  • 高い基準をもち、部下がその基準を満たせないかと感じた場合は自分でやってしまうかもしれない

<強み>

  • 必要に応じて詳細な情報を与える
  • 論理的な言葉で自分のアイデアを説明する

<課題>

  • 士気が高まるようポジティブな感情を共有する
  • 全てを自分で行わず、ある程度部下に任せる

 

■部下のモチベーションに与える影響について

自分がリーダー・マネジャーとして作りだす環境と、それが部下のモチベーションに与える影響について整理します。
私はこのような結果でした。私の特性が少しでもチームメンバーの働きやすさにつながっているとしたら、そこは意識的に大事にしていこうと思いました。

<特徴が部下に与える影響>

  • 堅実な職場環境を生み出す
    →部下が極端なプレッシャーの元に置かれず、明確に定義された目標に向かって整然と仕事を進められる
  • 慌ただしく混乱した環境を避けようと努める
    →部下は仕事の集中に必要な時間・空間を持つことができる。

<課題>

  • いろいろチャレンジしたい、冒険したい、というメンバーにとっては、判断が遅い・堅いと思わせてしまうかもしれない

 

■部下育成の特徴について

部下育成に関する特徴を整理します。
私の結果は下記でした。「苦手を矯正するより、得意なことを伸ばす方が上手くいく」と思っているので、確かに得手不得手を鑑みて役割分担などを検討している気がします。
一方、課題に関しては「自分でやってしまう」ということが影響しそうな気がしており、これは本当に気をつけていかねばと思いました。

<特徴>

  • 彼らの得手不得手を客観的に観察し、それらの傾向を組織のニーズとうまく組み合わせる


<強み>

  • 潜在能力を論理的に評価する


<課題>

  • 部下の仕事に対してあなたが不満を持っているのではないか、と彼らを心配させる

 

■チームメンバーのスタイルを想定し対応策を考える

上記3つのテーマそれぞれに関して、実際のチームメンバーの方を想定し、接し方について考えていきます。

アセスメント結果レポートには、自分のスタイルがそれぞれのスタイルの方に与える影響や接し方のアドバイスなどが記載されています。
レポートの内容を参考にしながらメンバーの普段の言動からスタイルの仮説を立て、メンバーが望んでいることやそれを踏まえての効果的な接し方について考えていきます。

私にとっては、このワークがとても参考になりました。もちろん各メンバーの方それぞれがアセスメントを行っているわけではないのであくまで推測にはなりますが、レポートの内容をヒントにすることで、今まで気づかなかったメンバーの特徴や、それを踏まえての新たな対応策を考えることができました。

 

上司との関わり方

最後に、上司が自分をどのように見ているかを把握し、行動スタイルを考慮した効果的なアプローチを考えるワークを行います。
また、このトピックに関しても実際の上司のスタイルを想定し、接し方を考えていきました。

レポートによると上司の立場から見た私は、「複雑な問題を分析しリスクを計算する」「堅実・着実」「問題点を発見してくれる」といった特徴があるそう。確かに普段の会話から、特に「堅実さ」を信頼いただいている印象があります。

一方で、裏を返せば「用心深すぎる」「チャンスを積極的につかもうとするか疑問」といった印象も与える可能性があるとのことで、これは確かに苦手な自覚があり、改善していかねばと思いました。

 


今回のコースで私が特に良かったと思ったトピックは、次の2点です。

  • 部下、上司のスタイルをイメージし対応策を考えるワーク
    普段の言動からの仮説ではあるものの、それでも具体的に、細かくイメージしていみることで、効果的な働きかけのアイデアが次々と思いつきました。

  • 他の参加者の方とのコミュニケーション
    他の方も同じような悩みや課題感を持っているんだなということが分かり、少し安心したといいますか、気持ちが楽になりました。
    またワークを通して、自分も参考にしたい・実践したいと思えるアイデアを聞くことができました。

 

コースで学んだこと、考えたことをこれからも普段の業務に意識的に取り入れていきたいと思います。

 

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まず受講前に自分の行動スタイルについてアセスメントを実施します。コースでは個人別のアセスメント結果を参照しながら、自己理解、他者理解、他者適応の基礎を学びます。自分の行動スタイルと、他者の行動スタイルの特徴を把握し、相手と良好な関係を築くために、どのようなアプローチが効果的なのかを演習を通じて学習していきます。
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今回の記事でご紹介したコースです。DiSC(R)アセスメントのマネジメントプロファイルを活用し、自分のマネジメントスタイルの理解を深め、チームメンバーの行動スタイルを考慮した効果的なアプローチを考えていきます。自分の強みと課題を把握し、部下のニーズに合わせた適応方法を学ぶことで、より効果的なマネジメントが可能になります。演習を通じて、アセスメント結果を十分に読み込み、自分とは違う行動スタイルの受講者と共有することで、多くの気づきを得ることができます。
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自分の行動スタイルを理解した受講者同士で、演習を通じて対話しながら、心理的安全性に対する正しい理解を促していきます。DiSC(R)アセスメントを活用して、心理的安全性が高く、創造的でモチベーションにあふれたチームを創り出すために、どのような行動が効果的なのか、チーム・個人としての実践的なアクションを考えていきます。
※「DiSC(行動スタイル分析)ベーシック編」の後にご受講いただくことを前提としたコースです。
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