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【PMBOK®ガイド入門】第16回:プロジェクト・ライフサイクル(その2)

作成者: 横山 昇(よこやま のぼる)|2016-07-21

【PMBOKⓇガイド入門】では、グローバルナレッジの講師が「PMP® BOOT CAMP(弊社のPMP®試験対策講座)」の中でお話ししている内容を、少しずつご紹介してまいります。


PMP®試験対策、PMBOK®ガイドに関する知識の修得、プロジェクトの現場でご活用頂けますと幸いです。

 

【PMBOK®ガイド入門】第15回:プロジェクト・ライフサイクル(その1)はこちら

 

ウォーターフォール型開発の弱点

前回記述した通り、ウォーターフォール型開発の弱点の1つとして「手戻りが発生した場合のコストがプロジェクトの終りに近づくほど大きくなる」という点があります。
 

IT特有の「最終的な成果物のイメージを開発側とユーザ側とで共有することが難しい」という事情もあり、「プロジェクトの最終局面で仕様変更が多発し、結果的に失敗プロジェクトになってしまった」という話もよく耳にします。

 

 

開発のライフサイクルを変える

こういった課題に対する抜本的な対応策として、開発のライフサイクルを変えてしまうというやり方があります。たとえば、アジャイル型開発に切り替えるというやり方です。昨今はクラウド技術の急速な発展に伴い、かなり大規模なシステムの開発であってもアジャイル技法を活用する、といった話もよく耳にします。

 

前回記述した通り、PMBOK®ガイドで言及しているライフサイクルには、以下のの3種があり、アジャイル型開発は「適応型ライフサイクル」1つとして定義されます。

  • 予測型ライフサイクル
  • 適応型ライフサイクル
  • 反復型ライフサイクル、漸進型ライフサイクル

 

「何をもって適応型ライフサイクルと呼ぶか?」という定義は様々ですが、PMBOK®ガイドでは、反復型ライフサイクル、漸進型ライフサイクルが、「繰り返すフェーズの中で追加要求を実現していく」とされているのに対し、適応型ライフサイクルは「反復型ライフサイクル、漸進型ライフサイクルをさらに急速に繰り返すもの」と位置付けられています。

 

 

 

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