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【PMBOK®ガイド入門】第15回:プロジェクト・ライフサイクル(その1)

作成者: 横山 昇(よこやま のぼる)|2016-06-23

【PMBOKⓇガイド入門】では、グローバルナレッジの講師が「PMP® BOOT CAMP(弊社のPMP®試験対策講座)」の中でお話ししている内容を、少しずつご紹介してまいります。


PMP®試験対策、PMBOK®ガイドに関する知識の修得、プロジェクトの現場でご活用頂けますと幸いです。

 

 

プロジェクト・ライフサイクルとは?

「プロジェクト・ライフサイクル」という言葉を聞いても、今一つピンと来ない方もおられるかもしれませんが、「ウォーターフォール」あるいは「アジャイル」という言葉は耳にされる機会が多いのではないでしょうか。

ウォーターフォールも、アジャイルも、プロジェクト・ライフサイクルの1つです。


「予測型ライフサイクル」の代表例がウォーターフォール型開発、「適応型ライフサイクル」の代表例がアジャイル型開発、ということになります。PMBOK®ガイドでは、この2つのほかに「反復型ライフサイクル、漸進型ライフサイクル」を定義しています。

 

3つのプロジェクト・ライフサイクル

  • 予測型ライフサイクル
  • 適応型ライフサイクル
  • 反復型ライフサイクル、漸進型ライフサイクル

 

予測型ライフサイクル

予測型ライフサイクルでは、早い段階でスコープ、スケジュール、コストを確定させます。そしてまさしくウォーターフォール、すなわち滝のように上から下に順を追って実施していきます。要件定義書ができたら、それを元に外部設計を行い、外部設計書ができたら、それを元に内部設計を・・・という具合にプロジェクトが進行していきます。

皆様の中にもご経験のある方が多いのではないかと思いますが、このウォーターフォール型では手戻りが発生した場合のコストが、プロジェクトの終りに近づくほど大きくなります。システムの試験運用(フィールドテスト)をユーザに実施して頂く段階になって、ユーザ要望を正しく取り込めていないことが判明し、設計からやり直すことになってしまった・・・という苦い経験が筆者にもあります。

 

ウォーターフォール型開発をはじめとする予測型ライフサイクルにおいては、とりわけ最初の段階で計画をしっかり立てることが重要になります。

 

次回は「適応型ライフサイクル」について解説します。

 

 

【PMBOK®ガイド入門】第16回:プロジェクト・ライフサイクル(その2)はこちら

 

 

 

 

 

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