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【PMBOKⓇガイド入門】第14回:プロジェクトの成功

作成者: 横山 昇(よこやま のぼる)|2016-05-29

【PMBOKⓇガイド入門】では、グローバルナレッジの講師が「PMP® BOOT CAMP(弊社のPMP®試験対策講座)」の中でお話ししている内容を、少しずつご紹介してまいります。


PMP®試験対策、PMBOK®ガイドに関する知識の修得、プロジェクトの現場でご活用頂けますと幸いです。

 

 

プロジェクトの成功とは?

突然ですが、「プロジェクトの成功」とは何によって判断されるべきものでしょうか。

 

プロジェクトとは、何らかの目的があって実施されるものですから、当然その目的が達成できれば成功、そうでなければ失敗ということになります。但し、その目的を達成するためには、きちんとした計画を立てなければなりません。

 

 

プロジェクトの最終のベースライン

PMBOK®ガイドでは、プロジェクトの成功は「最終のベースライン」に基づいて判断されるべき、と述べています。ベースラインとは、承認された計画のことです。よって「計画通りに実施できれば成功」ということになります。但し、計画はプロジェクトの途中で変更されることがあるので、「最終の」と付け加えているわけです。

 

 

PMBOK®ガイドにおける3つのベースライン

PMBOK®ガイドでは、スコープ・ベースライン、スケジュール・ベースライン、コスト・ベースラインの3つのベースラインを定義しています。従って、やるべきこと(スコープ)を、期間と予算を守って実現できれば、成功ということになります。

 

また、繰り返しになりますが「最終の」も重要なポイントです。たとえば、プロジェクトの途中でスケジュールが変わったのに、それを計画表に反映していない状態では、プロジェクトの状況を把握するのが困難になります。そうなってしまうと、ベースライン通りにプロジェクトを終えることができるか、誰も判断することができなくなってしまいます。

 

 

プロジェクトにあたって「計画を立てる」ことの重要性は言うまでもありませんが、変更された内容をきちんと計画に落とし込むことも同じくらい重要です。たとえば、スコープ(プロジェクトで実施すること)が変わったのであれば、その影響を見極め、スケジュールや予算の消化状況にも反映しなければなりません。

 

 

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