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【人材開発用語集】学習の転移

人材開発に関する用語をトレノケートの講師がわかりやすく解説します。

 

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学習の転移

学習の転移とは、学んだことが、他の学習に影響を及ぼすことを指す。

たとえば、あるプログラミング言語を学んだ人が、その言語を学んだことにより、他のプログラミング言語も学習しやすくなるような場合、それを「学習が転移した」と考える。

似た言葉に「研修の転移」があるが、この場合は、「研修で学んだこと」が「実務で生かされること」を指す。「研修で学んだこと」は、教材にある事例や課題だったりするが、それを「実務の中で実際の例や課題に当てはめられる」場合、「研修内容が転移した」と考えられる。

 

参考:中原淳 『研修開発入門 「研修転移」の理論と実践』ダイヤモンド社

 

コラム

学習の転移が起こるためには、学習内容が自分にとって楽しいものであるとよいと思います。

たとえば、料理が好きな人は、料理教室で「肉じゃが」を習ってくると、その後、カレー(肉と野菜を使う)など異なるメニューも挑戦しやすくなります。もし料理が好きでなければ、習ったものは作れたとしても、それ以上には発展しないことでしょう。

企業における学習も、それが自分にとって学びたいこと、学ぶ意義を感じることのほうが、転移は起こりやすいはずです。仕事に直結している、とか、自分が関心のあるテーマだったという場合は、転移も生じやすいことでしょう。

料理が「おいしい!」と褒めてくれる人がいることによって、あらたな挑戦に繋がりやすいことを考えると、職場での学習も、それによって何かがうまくいった!という経験や周囲からの誉め言葉なども転移を促す要因の一つになることでしょう。

 

文責:田中淳子/国家資格キャリアコンサルタント

 

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