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【人材開発用語集】ストレス

人材開発に関する用語をトレノケートの講師がわかりやすく解説します。

 

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ストレス

ストレスは、「ストレッサー」と呼ばれるストレスの原因となる外部からの刺激と、ストレッサーによって引き起こされる「ストレス反応」の2つから成り立つ。

例えば、会社で上司から強く叱責されたことは「ストレッサー」、それにより翌日会社に出社できないほど落ち込んだり、身体の調子が悪くなったりするのは「ストレス反応」である。

ストレスへの対策といっても、ストレッサーへの対策なのか、ストレス反応への対策なのかを分けて考えることが望ましい。ストレッサー対策は、その原因となりそうなことを減らすことが先決である。上司から叱られないように注意深く作業したり、上司へこまめにホウレンソウしたりする等がこれにあたる。

しかし、ストレッサー全て取り除くことは通常難しく、ストレス反応を抑えるために物事の捉え方を変えたり、同僚、家族や友人等まわりの人に支援してもらったりすることも重要である。叱られたとき、上司は自分の成長を考えて叱ってくれたのだと捉え直したり、友人に悩みを聞いてもらったりするのが、反応を抑える例である。

 

コラム

ストレスは悪いものというイメージがありますが、決してそうではありません。適度なストレスが必要な行動を引き起しますし、時には、ストレスを打ち消そうとやる気が高まることもあります。また、同じような出来事に遭遇しても人や状況によって捉え方が違ったり、周囲のサポートによって捉え方や結果が変わってきたりすることも多々あります。


私が20代半ばの頃、評価・検証を任されたプロダクトが想定通りに稼働せず、作業に悪戦苦闘しながら悩む日々が数週間続きました。すごく辛かった記憶がありますが、その時の上司や先輩が私のことを気にかけてサポートしてくれていたおかげで、途中で挫けることなく、なんとかこの仕事をやり切ろうというパワーに変えることができました。


一方、30歳を過ぎた頃、あるプロジェクトのリーダーを任された時、どのように進めればよいかわからずに、途方のない無力感に襲われた時がありました。その時はストレスを感じていることさえも認識できず、周囲にも相談せずただ悶々とした日々を過ごしていました。


ストレスはまず自分がどのようなことにストレスを感じているか、どのくらいのストレスを感じているかを知ることが大切です。そして、周囲にも知ってもらい、相談する、または周囲からサポートすることも必要です。それによって、ストレスが和らぎ、ストレスをエネルギーに変えることも可能になります。

 

文責:都川信和/国家資格キャリアコンサルタント

 

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