日本の某大学での留学生Aさんと日本人学生Bさんとの会話です。
講義が急に休講になりました。そこで、留学生Aさんが日本人学生Bさんを食事に誘いました。
留学生A:講義が休講になったから、今からご飯でも食べに行こう。
日本人B:えっ、急ね。
留学生A:講義も急になくなったから、行こう。
日本人B:えー、雨が降りそうだよ。
留学生A:天気予報で、今日は雨が降ると言っていたよ。私は傘を持ってきているよ。
日本人B:うーん。レポートがたくさん溜まっているからなぁ。
留学生A:レポートは、また明日でもできるよ。ご飯に行こう。
日本人B:もう、行きたくないのが、わからないの!(怒)
日本人学生Bさんが、「雨が降りそうだよ」と言った時点で、空気を読む日本人ならば、Bが食事に行きたくないことを察して、「では、またね」と言って会話を終了させます。
しかし、留学生にしてみると「No」と言われていないため、誘い続けてしまいます。
一般的に、日本はハイコンテクト文化と言われています。一方、ローコンテクストと言われる国では、文化や考え方が異なるため、はっきり言葉にして伝える必要があります。
今日、ビジネス環境がますますグローバル化し、海外とのやりとりや外国人を交えたプロジェクトの遂行など、外国人と協働する機会が増えつつあります。
こうした環境の中で、自らの意見を明確に伝え、相手を理解した上で話し合を行い、最善の策を見つけ出す能力が非常に重要となってきました。
うまく伝えることができないのは、語学力不足と考えがちですが、本当にそうでしょうか?
言葉が片言でも自信を持って話をする外国人に、あなたは出会ったことはありませんか?
彼らと自分との違いはどこにあるのでしょうか?
次のコースは、英語を学ぶことを目的としているのではなく、グローバルビジネスにおいて相手がどの国の人であっても、効果的なディスカッションを行うためのスキルと心構えを構築することを目的としています。