人材開発に関する用語をトレノケートの講師がわかりやすく解説します。
PMBOK®Guideとは「A Guide to the Project Management Body of Knowledge (プロジェクトマネジメント知識体系)」の略でPMI®が発行しているプロジェクトマネジメントの標準的なガイドラインのこと。
1996年の第1版以降、定期的に改版されており、2017年9月には第6版が出版された。日本語翻訳版のPMBOK®Guide第6版は約800ページに及ぶ。いうならば、プロジェクトに関する「世界標準の仕事の進め方」の教科書。業界に関わらず活用することができ、一般的なプロジェクトマネジメントの手法や実際にやってみて効果があったことなどが記載されている。
「勘・経験・度胸」の頭文字をとったKKD(ケー・ケー・ディ)という言葉があります。プロジェクトマネジメントというものは、「人」によってやり方や進め方が大きく違い、「人」によって成果がでたり、でなかったりすること多い傾向にあります。
私自身もそうでした。どこで学んだのか分からない知識を活用して、自分なりにプロジェクトを進めていました。このため、うまくいったり、いかなかったりし、どちらの場合でも「なぜ、そうなったのか」が私自身にもよく分からない状態でした。
しかし、PMBOK®Guideを知ることで大きく変わりました。主に3つあります。
1つ目は、仕事の基本的な進め方を理解したこと。
2つ目は、場面ごとでやるべきことが明確になったこと。
3つ目は、悩んだ時に選べる選択肢が増えたこと。
この3つにより、プロジェクトを任された時に自分自身が安心して進められるようになりました。KKDも時には大切ですが、基本であるPMBOK®Guideをしっかりと押さえてこそ、よりKKDを活かすことができるのではないでしょうか。
文責:山内翼/PMI®認定PMP®
【PDU対象】PMBOK(R)Guide第6版概要 ~プロジェクトマネジメントのグローバル・スタンダードを学ぶ~