人材開発に関する用語をトレノケートの講師がわかりやすく解説します。
人と人との間で築かれる「心を許せる」「安心できる」状態を指す。
ラポールが築かれていると、本音を話すことや安心して相手に任せることができるようになり、課題の共有や解決策の議論を促進しやすい。一方、ラポールが築かれていないと、本音で話してくれなかったり、相手の行動を疑ったりすることもあり、それが生産性を下げたり、問題の発見を遅らせたりすることにもつながる。上司と部下、同僚同士、クライアントと営業など、すべての人間関係において必要なものである。
新しいメンバがチームに参加すると、マネジャーとして私が意識的に行っていたのが、ラポール構築です。
新しいメンバの多くは不安や心配を抱えています。その気持ちを少しでも和らげるために毎日1回はコミュニケーションをとるようにしていました。例えば、「困っていることはありませんか?」という言葉がけだったり、悩んでいる様子を見て取った際にはすぐに話を聴いたり、いつでも話しかけやすいようにメンバから声をかけられた際には手を止めて話を聴いたりといったことを心がけました。
これらを日々繰り返していくことで、メンバと少しずつラポールが築かれました。その結果、何か問題が起こった際にはメンバから進んで言ってきてくれるようになりました。ラポールを築くためには日々の積み重ねが大切だと思った経験です。
文責:山内翼/CPCC(Certified Professional Coactive Coach)
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