人材開発に関する用語をトレノケートの講師がわかりやすく解説します。
相手を認める働きかけを指す。相手の言動だけでなく、存在そのものを認め、本人にメッセージを伝えることが「承認」である。
承認をすることで受け手は、自分を肯定されたと感じ、モチベーションの向上につながる。
一般的には「良い/悪い」の意図を含まないほうがよいとされているが、「褒める」ことも承認に含まれるため、「よくやった」といった言い方も間違っているわけではない。
評価を含まない承認としては、「おはようございます」と相手の目を見てしっかり挨拶することや仕事の成果に対して「ありがとう」と伝えることもなどがその例にあたる。
プロジェクトに新入社員が配属されました。本人は文系出身ということもあり、自分の行動に自信が持てなかったようです。
そこで少しでも自信をつけてもらうように意識的に承認のメッセージを伝えました。任せた仕事がしっかりとできた時だけでなく、できなかった時でもできている部分に目を向けて、
「この部分はよく考えられているね」
「もう少し工夫すればもっと良くなるよ」
などの言葉掛けをしたのです。
遅くまで残業してくれた時には
「いつも遅くまでありがとう」と言ったこともあります。
承認を受けることで、少しずつ自信をつけたこの新入社員は、お客様の前での初めてのプレゼンでも自信をもって一人で説明できるほどに成長しました。
承認することは、成長の原動力にもなることを改めて感じた出来事でした。
文責:山内翼/CPCC(Certified Professional Coactive Coach)
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