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Expo展示会場の見どころや感じたことを山下が徹底解説 | AWS re:Invent 2024参加レポート

こんにちは!AWS認定インストラクターの山下です。

2024年12月最初の週にAWS最大のグローバルイベントにして世界最大のクラウドカンファレンス AWS re:Invent2024 が開催されました。

このブログではAWS re:Invent 2024の展示会場Expoで見たもの感じたことをレポートします。
ExpoではAWSとパートナーによるさまざまなソリューションが展示されていました。

また、そもそもAWSって何?詳しく知りたいという方は、こちらの「AWSとは?AWS認定講師が解説」をご覧ください。

目次[非表示]

    1. AWS re:Invent 2024 Expo会場
    2. パートナー展示
    3. AWS Village
    4. Builders Fair
    5. 実務レベルのハンズオン!現場で活かせるAWSスキルを習得

 

AWS re:Invent 2024 Expo会場

Expoでは、AWS re:Invent 2024のメイン会場のベネチアンホテルの大きなホールでさまざまなパートナーソリューションが展示されています。
開催期間のうち12/3(火)から12/6(金)の4日間展示されていました。

私はキーノートやセッションの間の時間で毎日少しずつ立ち寄って、ブースを見学したり展示しているソリューションの説明を聞いたりしていました。

入口は受付登録やパーカーなどを受け取るSWAGピックアップの真横にあります。
シーザーズフォーラムホテルへ向かう左側の通路からも出入りできます。

入口には展示ブースのマップと説明のパネルがありました。
お目当ての企業があればここで探せます。

 

パートナー展示

見たことのある企業のロゴがたくさん並んでいてテンションが上がりました。
世界の名だたるIT企業が集まってソリューションを展示しているのを見るだけでも、グローバルなスケールでのITサービスの雰囲気を感じていることで刺激にもなりモチベーションも上がりました。

  • MongoDB
    Atlas Vector SearchなどAIとの親和性も高いMongoDBさん。Amazon Bedrockナレッジベースでもベクトルデータベースとして設定できますね。トレノケートでもMongoDBの研修を提供しております。
    トレノケート MongoDB 検索

  • Pinecone
    同じくAmazon Bedrockのナレッジベースからベクトルデータベースとしての選択もできるPinecone。
    社内外向けのRAGが注目されていますし、選択肢として知っておくことは重要ですね。

GitHubとGitLabは、CodeCommitの新規アカウントでの新規作成終了を受けて今後どのようにAWSと関係していくのか楽しみですね。

  • GitHub - ステッカーノベルティにも長蛇の列が並ぶぐらい人気でした。

  • GitLab - GitLab DuoとAmazon Q Developerとの統合も発表されたこともあってか、より活気がありました。

  • Kong - APIマネジメントプラットフォームのKongさんのブースもありました。日本の勉強会でエバジェリストさんとお会いしたので名前を覚えてました。

  • NVIDIA - いわずもがなのNVIDIAさん。ブースも大きいしAIチェスやハードウェアの展示もありました。

  • AI21 Labs - ClaudeやAI21といったBadrockから実行できるモデルの企業も展示されていました。

  • Twilio - 赤いブランドカラーが健在なTwilio。個人的には最近少し離れてしまいましたが、プログラムからAPIを呼び出して自動化する仕組みで一番最初に驚いて感動したのはTwilioでした。

  • Vega - Finopsソリューションとしてクラウドコストの最適化のため、ダッシュボードやアラートを提供、推奨事項や分析、レポートなど必要な機能が揃っています。

Expo会場では日本ではあまり見ない気がするコスト最適化のためのサードパーティーソリューションが多く展示されています。
展示している人に「誰が使っていますか?」とつたない英語で聞いてみたら「Developer and finance team」というような回答が返ってきました。
経理財務チームが自らコスト最適化ツールを使ってクラウドコストを技術部門と相互抑制しながら無駄の排除をされたり、より効率的な消費モデルを活用しているのだろうと思いました。

  • CockroachDB - PostgreSQL互換の分散型クラウドネイティブデータベース。名前がよく話題になるCockroachさん。でも前からよく聞くよなあと記憶に残っているのはすごいです。

  • DataStax - NoSQLデータベースのCassandraの開発を主導し商用版パッケージなども提供されています。統合AI開発プラットフォームをご案内されていました。2025年2月にIBMによる買収も発表されました。

オブザーバビリティソリューションもたくさん展示されていました。
LLMによる自動化や提案機能も当たり前のように実装されていました。

  • Databricks - データとAIの融合と活用から成果を創出するプラットフォーム。Microsoft Azure上でのソリューションも提供されているようで、トレノケートのコースで検索するとAzureのコースがヒットします。
    トレノケート Databricks 検索

  • Datadog - サービスの監視、モニタリング、セキュリティ、分析などオブザーバビリティマルチクラウドプラットフォームのDatadogさん。パープルのブランドカラーを見るとDatadogを想像するぐらいで、私も淡い紫Tシャツを持っています。

  • Sumo Logic - ログ管理、セキュリティ分析を継続的に行えるクラウドネイティブ、インテリジェンスなプラットフォーム。イメージキャラクターは力士のように見えて「Sumo」なので相撲と関係あるのかなと思って調べてみると、どうやら相撲というスポーツの力強さとスピードなどの要素からインスパイアを受けているという説がありました。

  • Dynatrace - システム/アプリケーションのパフォーマンス監視、自動化、AI駆動で問題をトラブルシューティングできる。勉強会などでも導入事例を聞きます。

セキュリティ関連のブースはキャラクターも強そうで守ってくれそうです。もちろんセキュリティにもAI機能は実装されています。

  • CrowdStrike - 次世代型エンドポイントセキュリティ。リアルタイム監視し世界中の脅威情報を即座に取り込んでセキュリティ検知をしてくれます。

  • Okta - IDaaSのOkta。エンドユーザー向けのAuth0との統合も記憶に新しいです。oktaはAWSのコースでもIAM Identity Centerの認証ソースとしてもよく紹介されています。

  • Trend Micro - サーバーセキュリティのリーダーとして一般ユーザーからはウイルスバスターでよく知られているTrend Microさん。ブースではセキュリティゲームトーナメントを開催されていました。Deep SecurityなどのサービスでAWSにもいち早く対応されていました。Trend Cloud Oneでクラウド環境全体へのセキュリティを提供されています。トレノケートでは多種多様なトレンドマイクロ認定トレーニングを提供しております。
    トレンドマイクロ認定トレーニング

Verizonさんのブースでは手書きのAWS構成図をアップロードすると生成AIがちゃんとした構成図に変換して、CloudFormationのテンプレートを作成するデモ動画も流れていました。
すごく面白いですね。手書きで下書きされている方は効率が上がると思います。
プロンプトからテンプレートの作成はAmazon Q Developerを開発環境にインストールしていれば、すぐに試せますのでぜひ。

 

映画好きの私がすごく楽しかったのはWizさんのブースでした。
映画のジャケットのパロディがセキュリティ関連のワードでものすごくたくさん展示されていました。
ターミネータのパロディで「I'LL BE BACKUP」、ラランドのパロディで「LA LA LAMBDA」、オズの魔法使いのパロディで「The Wizard of OS」。

ブレックファーストクラブのパロディで「THE CYBERSECURITY CLUB」、ファインディング・ニモのパロディで「PATCHING NEMO」、ロッキーのパロディで「SOCKY」などなど大変楽しいブースでした。
すごく力を入れて展示されているなと感心しました。

日本語対応ブース

日本人スタッフが担当されているブースもたくさんありました。
NetAppブースでは小寺さんが英語でミニセッションをされていて、海外で活躍されているさまがすごいなあと思って見ていました。

  • Nutanix - 友だちの友だちがおられて少し立ち話していただきました。NC2 on AWS(Nutanix Cloud Clusters on AWS)での移行やハイブリッドについて展開されていました。
    Nutanix Cloud Clusters (NC2) on AWS を利用した VMware から AWS への移行の加速

  • PagerDuty - 期間中ラスベガスの街中でサイネージ広告を展開されていたPagerDutyさん。インシデント一元管理サービスとしてだいぶ前から日本での利用も進んでいて、日本法人もあるのでブースにはだいたい日本スタッフさんがおられました。

  • Palo Alt Networks - サイバーセキュリティのパロアルトさん。帽子にアップリケをその場で付けてノベルティとして提供されていました。誰にでもノベルティを渡すのではなくブースでお話していただけるチケット2枚と引き換えにされていました。パロアルトさんはトレーニングパートナーとしてトレーニングを提供させていただいております。2017年にアワードを受賞させていただいたこともあります。当日は私と同じ大阪から来られている方とお話していました。
    Palo Alto Networks認定トレーニング(Palo Alto Networks 研修)
    グローバルナレッジ、パロアルトネットワークスよりアワードを受賞

  • Postman - APIプラットフォームを提供するPostmanさん。勉強会に参加し始めてAWSに初めて触れた頃からAPIテストをする際には大変お世話になってきました。今の仕事でもAPIを説明する際に、試せる環境としてよく紹介させていただいてます。APIを慣れ親しんだものにしていくために私たちも協力できることがありそうです。トレノケートの研修をPostmanで検索すると4件の研修でPostmanを使用させていただいております!
    トレノケート Postman検索

  • Snowflake - データ分析などデータクラウドプラットフォームのSnowflakeさん。ブースを訪れると本などで私のことを知っていただいている方とお会いしました。最近勉強会や懇親会でSnowflakeの良い評判を聞いていたので知っていきたいですね。

  • TiDB(PingCap) - 分散型リレーショナル互換データベースのTiDBでおなじみのPingCapさん。コミュニティでお世話になってる小板橋さんがブースにいらっしゃいました。いつも明るくて元気をいただいてます。当社のデータベース関連研修にも分散型データベースは必要だと思っているので今年はお話していきたいですね。
    トレノケート データベース 集合研修一覧

AWS Village

Expoの中心にはAWS Villageがあり、AWSのさまざまな展示や、各サービスの開発担当者さんがいて、直接質問などもできました。

Training & Certificationコーナーではカードを使ったクイズゲームがありました。
ベストプラクティスな構成ができれば得点が上がります。

AWS認定クラスルームトレーニングで使用しているBuilder LabsにAmazon Qが統合されているデモもありました。Amazon Qが日本語対応したら日本で提供しているトレーニングでもAmazon Qがラボの演習を助けてくれるようになるかもしれませんね。

例年と同じくAWS DeepRacerサーキットがありました。強化学習で自律走行するラジコンカーぐらいのサイズのミニカーです。ExpoサーキットではAWS環境で学習したモデルを持ち寄ってUSBにダウンロードして車にデプロイしてタイムを競います。
私も2019年のExpoサーキットで瞬間風速的に1位になったことがあり嬉しかったです。
祝!DeepRacerで初1位になりました~re:Invent2019~

AWS Disaster Response(災害対策)ジープも展示されていました。
被災地の通信回復支援や現地でデータ収集と分析などを行います。Snowball Edgeも搭載されています。

別ブログで紹介しているOutpostsもAWS Villageで展示されていました。
AWS Outpostsのワークショップで設定体験しました | AWS re:Invent 2024参加レポート

 

Builders' Fair

Buildes Fairというコーナーでは、物理とクラウドを組み合わせた実験的なデモがたくさん展示されていました。
クオリティの高い夏休みの工作発表会みたいですごくわくわくして楽しい空間でした。

レゴブロックを撮影しているカメラの映像がWebアプリケーションによりS3へアップロードされ、パラメータとあわせてAmazon Bedrockへ送信されます。Claude 3.5 Sonnetがプロンプトを生成し、Stable Diffusion 3 Largeによって、ただのレゴブロックが写真のように変換されています。

そのほかにもたくさんのゲームや仕組みが展示されていました。
こんな面白い取り組みを生活や仕事の中にも組み込んでいきたいですね。

以上、AWS re:Invent 2024開催期間中にExpo会場を巡った感想でした!
最後までお読みいただいてありがとうございました!

実務レベルのハンズオン!現場で活かせるAWSスキルを習得

AWSの関連イベントでは、AWS re:Inventをはじめ、たくさんのワークショップやデモ等を体験することができます。

それらの体験は体験として終わらせずに、この機会に現場で活かしてみませんか?そのためには、実務スキルの習得が求められます。

実務スキルを効果的に習得するには、ハンズオンを体験しながらスキルアップを目指すAWS Skill BuilderAWS研修(認定トレーニング)がおすすめです。実務経験を積んだAWS認定講師が手厚くフォローいたします。

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